本を積むということ

本を100冊単位で積んでいる人がいる(らしい)。なぜなんだろう? それは、自分の読むペースと買うペースが相反していて、未読の本が増えていってしまうのか。はたまた最初から読まないと分かっているのに、購入するという行為で満足してしまっているのか。さらには未読の本のタワーを築いておいて、自分の中で常に読む本には困らないぞという安心感を抱いておきたいためなのか。これ以外にも様々なケースがあるのだろうな。


僕も常時15冊くらいは積読している。やはり読むペースより買うペースが勝ってしまっているからだ。本を買うとなると一度に五冊以上は買う、間違いなく買っている。ちょっとでも気になったら買うようにしてるし、ベストセラーに名を連ねることは決して無いあんまり売れなさそうな本だと、すぐ絶版になってしまうので目にしたら買うようにしている。


本好きの人なら僕みたいなタイプは多いと思うけど、やはり積読積読。減らせるものなら減らしたい。やっぱり未読の本があるというのは、多少の焦りを感じるなど無言のプレッシャーとなってしまう。未読の本が、あとこの1冊だけという状況だと、少しのんびりした気分で読むことが出来る。心に余裕が持てるんだよね。


では、どうやったら手持ちの積読を消化することが出来るのか?

    1. 人(家族、友人、同僚)に貸して感想を聞く。
    2. ネタバレ書評を読んで、その本を読んだ気になる。
    3. ビジネス書や自己啓発本の類は、目次に目を通すだけで読んだ気になる。(後は自分で想像する)
    4. 今読んでる本を面白いと感じても、ちょっとでも何か既視感を覚えた時点で読むのを止める。
    5. 難しい本は読めている気にならずに、難しいと感じた時点で時期尚早と思って読むのを止める。
    6. 4、5に合わせて、もうその作家の本は読まない。
    7. シリーズものは、最初と最後だけ読んで、間はネットで補完する。
    8. 一人称か三人称か、短編か長編か、体裁によって取捨選択。自分の読みたいタイプを予め決めておく。
    9. 速読が出来るつもりで斜め読みする。(←ページを繰っているだけで読んだ気になる人がいるらしい)
    10. あきらめて本棚に収まった背表紙だけ読む。


正直こんなことをしても、全く面白くないだろうけどね。満足感も得られるのかさえ疑問。でもヘヴィ積読者はこのくらいやらないと、死ぬまでに全部読むのは不可能だと思う。だけど、やっぱり本好きを自称するなら、ちゃんと読んであげないとダメでしょう。



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