インターネットと文学はお友達なんじゃない?

インターネットは文学の敵か
http://sourceforge.jp/magazine/09/01/19/2120211

アメリカの成人のうち文学作品を読む人の割合が、調査開始以来25年で初めて増加に転じたらしく、しかも最も上昇率が高かったのは18歳から24歳のいわゆる若年層だったとのこと。しかし、この調査にはノンフィクションや漫画、実用書、ビジネス書の類は(調査対象者が勘違いしていなければ)含まれていない。また、媒体は紙の書籍のみならず、オンライン書籍や電子書籍の類も含まれている、らしい。


なぜずっと低下し続けていたのに、一転上昇に転じたのか? このレポートを書いた方によると、インターネットの普及以外に影響を与えそうなものは思いつかないとおっしゃっている。紙の本を読む人は減ったかもしれないが、モニタ越しであれ、液晶越しであれ、メールやブログやSNSだけではない、文字で書かれたオハナシを読む喜びを求める層は、増えこそすれ減ってはいないと考えられる、とのこと。


確かに、腰を据えて本を読むよりも他に面白いことが沢山ある世の中ではあるけど、その先陣を行くのがインターネットなんだろうね。今やインターネットという媒体はほってはおけないほど影響力も持つようになっているし。そのインターネット上での活字の情報も、取捨選択さえ個人でちゃんと出来れば、結構な価値あるものになりつつあると思う。知識の泉とも言えるでしょう。アマチュアである一般人が書く文章などに、親しみを持って読むというのも考えられるしね。今までだと、一般人の書いた文章なんて新聞などの投稿欄などでしか読めなかったんだろうからねぇ。

現在ネット上にある情報の圧倒的多数は文字情報だ。そして、文字より効率の良い情報伝達の手段が見つからない限り、おそらく今後もそうあり続けるだろう。文章がきちんと読めなければ、そもそもインターネットを活用することすらおぼつかないのである。とすれば、インターネットの活用者こそが、今後文学の優れた読者たりうる存在に他ならないのではないだろうか。

ちょっと極論的にも読めてしまうけど、概ね賛同できるね。インターネットを活用してて好きなWEBサイトができたとする。それで、そのサイトを運営してる人のオススメする小説などを、読んでみようという気になることもあると思う。そうやって、ネットから文学への道筋ができるかもしれないじゃん。僕自身がそうだったりするんだけどね。ネットをはじめるまではノンフィクションとかは読んだりしてたけど、小説とかはほとんど読んでなかったもんなぁ。あと、ブログをはじめてみた人が、文章力を上げたいと思って小説を読み始めるってこともあるでしょう。色んな可能性がネットには潜んでるよね。

インターネットは、文学の読者を育てこそすれ、文学から読者を奪ってはいないのである。

僕もそう思う。インターネットを変に敵視するべきではないよ。



→「本読みのスキャット!」TOPページへ