色々と教科書がブームになっているようです

新釈 現代文 (ちくま学芸文庫)


教科書に復刻ブーム
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200910120135.html

かつての参考書や教科書が脚光を浴びている。昭和の大学入試の参考書が復刊され、予想以上に売れたり、江戸から明治、大正の教科書を集めた展示会が開かれたり。それを支えているのは、受験生や子どもではなく、大人たち。ページを開けば、覚えようと格闘した、かつての自分の姿が重なるようだ。

早稲田大で日本近代文学を教える石原千秋教授(53)は自著「教養としての大学受験国語」(ちくま新書)の中で、「新釈現代文」を取り上げた。「大学受験国語参考書の定番」であり、「ほとんど勉強していなかった僕を、たった二週間の受験勉強で大学に合格させた優れもの」と絶賛。この本が、それまでの知識偏重ではなく、論理を重視した「1冊の思想書」であったことが、今読み返しても魅力があせない理由と紹介している。これは「ヤマテイ」にも通じる。


石原教授は、40、50歳代が、二つの復刊参考書に「ノスタルジックな向学心」を抱いているからだ、と分析する。


読者層の多くは中間管理職世代。迷ったり、岐路に立たされたりしている人も多いだろう。そんな時に過去の受験の成功体験をもう一度味わいたいのではないか、と続ける。「原点に戻って自分の実力を再確認したい、という癒やし効果もあるのでしょう。もし、それが幻想だとしても」

※ヤマテイとは山崎貞著「新々英文解釈研究」のこと。


いつのまにこんなブームが起きていたとは。確かにあの頃のことを思い出して、向上心を掻き立てたりするのも良いかもしれないね。文庫になってるものもあったりなど、手に取りやすそうだ。でも、あの当時のままの方が良いっていう人も沢山いそうな気がするけど。まあ、僕も4、50代になったら手にして懐かしみたい。



教科書繋がりでもう一つ。

歴史教科書、ベストセラーの勢い 京の書店 「歴女」追い風に
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009101300070&genre=K1&area=K00

もういちど読む山川日本史一般向け読み物として再編集された高校の歴史教科書が脚光を浴びている。歴史をコンパクトに読めるのが人気の秘密で、大河ドラマ人気、「三国志」など歴史好きの若い女性「歴女(れきじょ)」の登場といった歴史ブームも追い風のようだ。京都市内では、一時売り切れの書店も。「まもなくベストセラーのランク入り」という勢いだ。

人気を呼んでいるのは、受験に定評ある「詳説」シリーズで知られる山川出版社の「もういちど読む山川日本史」「同世界史」。原本は「詳説」ではないが、2004年まで使われていた教科書。一般向きに再編集した。

大垣書店烏丸三条店(中京区)では、店頭に並べた当初、約1週間で売り切れた。「受験で覚えた歴史ではなく、社会常識として捉え直したい人たちが増えているようだ」と話す。

「歴史をコンパクトに読める」というのがやっぱりポイントみたいだね。とりあえず全体的な流れを知るのには、教科書が一番というのは納得いくところです。


それにしても、「歴女」もそうなんだけど、なんで急に歴史ブームが起こったんだろうか? なにが切っ掛けだったのか気になるなぁ。



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