小説を書くとはどういう行為なのか

ヤフーでこんな質問を発見。



小説を書くとはどういう行為なのですか?- Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1434562094

小説を書くとはどういう行為なのですか?


よく、小説を書く為の技術本あるいはそういう類のTV番組などを見ていると、「最近のアマチュア作家は小説を書くとはどういう行為なのかが分かっていない人が多すぎる」とういう話がしょっちゅう出てきます。
では「小説を書く」とはどういう行為なのでしょうか?
僕はただ単に「書きたいことがあるから書く」それが小説を書く行為だと思っているのですが、どうでしょうか?
皆さんの意見をお寄せください!

マチュア作家ならそれで正しいと思うよ。誰も文句は言う筋合いはない。そのまま自己満足で良いんじゃないかな? ただ、プロを目指しているとかなってくると、そうはいかない。「自分さえ解ればいい。設定などの説明も適当でいいだろう。正直、読者を意識してなんか書けません」←こういう人がアマチュアに多いということを嘆いているんだと思うよ。



本質問のベストアンサーさんはこう言っている。

どんな形であれ、作品を世に出した瞬間作者はその小説、世界を背負うことになります。
小説を書くと言うことはその中で生きている数名の人間を生かし、時には殺すこと。それって現実世界で考えればすごく重いことです。
「最近のアマチュア作家は〜」という言葉は私の解釈ですが、キャラクターと世界の命を握っているということや作品に対しての責任は作者にあるということ忘れている(理解していない)人が多い、小説を書く行為そのものがひどく軽んじられているということ言いたいのではないかな、と思います。
ケータイ小説の普及で最近は書く人が増えました。とはいえ中には読むに耐えられない物もありますが。


実際趣味の範疇で創作をしているのにこんなことを書いている私が言うのもおかしな気がしますが、小説を書くというのはとらえ方次第ではすごく重いことだと思っています。
前述のことを念頭に置いて書いている場合が多いです。
一人のキャラクターを生かすために書き損じだけはなるべく出さないようにする。
商業作家の方々がいちいちこんなことを考えていることはないと思いますが、参考としてどうぞ。

言っていることはごもっともなんですが、その念頭に置いていることを文章で表現するのが作家であって、そんな責任感を持っていようがなかろうが全く読み手には関係ないと思うけど。このベストアンサーさんも、どっちか言えば自分ありき(自己満足)というタイプっぽいな。なぜ間口を狭めるようなことを言うんだろ。



↓ こちらに自己満足について面白い記述がある。
・自己満足のための執筆か
http://sakka.org/opinion/topic/sin_201.html

司柊


小説が「商品」として成り立つためには、徐々に読者を獲得していく必要があると思うのです。
書き手側から考える時は、


1、自分だけが、満足すれば良し。
2、自分と自分に極めて感性が近い何人かが、満足すれば良し。
3、自分と自分の所属する階層(例、同年代、同業者、同境遇)を理解できる人が、満足すれば良し。
4、自分と不特定多数の人が、満足すれば良し。
5、小説を読む人全員が満足する。


というような段階を踏むことになるでしょう。
このうち、1は他人との関わりを最初から考えていないし、5は不可能なので除外します。


掃除夫さんが他人を、年齢層を意識して作品作りをしてみませんかとおっしゃっているのは、2から3へ、または、3から4へ行きましょう。と誘ってらっしゃるのだと思いますが、書き手側からターゲットを想定するのは、危険だと思うのです。
現実に読み手と対話しながら、修正していかないと「架空の読者」を作ってしまうのではないでしょうか。自分にとって都合の良い読者と一人遊びをしているのに気がつかない状態に陥ったら、そこで読者の獲得はストップしてしまうでしょう。


ちなみに私はいくつも読んではいませんけれど、1の人には会ったことがありません。
2の人は楽しそうです。他人の趣味にケチをつける気はないので通り過ぎます。
4まで行ったらプロでしょう。
3の人は時々見かけます。

※掃除夫さんとは質問主のこと。


やっぱりプロになろうと思ったら、こういうことも考えたりしなきゃダメだよってことなんだと思うけどね。「小説を書くとはどういう行為なのか」というのは、ある程度マーケティング的に工夫もしていかないとダメだよってことでしょう。エンタメ小説を書いている人は特にね。純文学は解りません…。





→「本読みのスキャット!」TOPページへ