司馬家11代目のお手伝いさんが作家デビュー



司馬家お手伝いからデビュー 「マルガリータ」で松本清張賞受賞の村木嵐さん
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/100614/acd1006140737002-n1.htm

司馬遼太郎さんに仕えた最後のお手伝いさんが、作家デビューを果たした。弾圧されるキリシタンを描いた歴史小説マルガリータ」で、第17回松本清張賞を受賞した村木嵐さん(42)。テレビの時代劇を見て子供時代を過ごし、歴史小説のとりこになった“歴女”が、会社勤めや秘書をへての転身だ。


マルガリータ
マルガリータ
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村木 嵐
文藝春秋
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会社勤めをしていた平成7年11月、「あこがれの作家の近くにいたい」と電話をかけ手紙を書いて、大阪府東大阪市の司馬家に11代目のお手伝いとして飛び込んだ。その3カ月後、司馬さんはこの世を去る。作家の心構えなどを聞いたことはなかったが、「広辞苑や年表を引いて確かめ、全身全霊で書く姿が思い浮かぶ。孤独な作業なんだと、教えられた気がします」

弟子というわけでもなく、ほんとにお手伝いさんとして働いてたんだね。司馬さんに特別何かを教わったりもしなかったというわけか、なるほど。


みどりとサンタ―グリーンサンタものがたり17年1月に書き始めると、18年には童話「みどりとサンタ」(新評論)がグリーンサンタストーリー大賞を受賞。昨年も明暦の大火を材にした「春の空風」が清張賞の最終候補に。

なにやら、別名義で童話なんかも書いているらしい。こちらはすでに書籍化されているみたい。てことは、厳密に言うとすでにこの方は4年前にデビューされてたんじゃないの?




ちなみに、「マルガリータ」とは以下のような内容とのこと。

マルガリータ』(村木 嵐・著) 単行本 書籍情報 文藝春秋
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163295107

今年の松本清張賞受賞作は、歴史と信仰の謎にせまる超大型の作品です。戦国末、九州の大名によってローマに派遣された天正遣欧少年使節。しかし、帰国した彼らを待っていたのは禁教でした。4人の内、ある者は道半ばで倒れ、また国外に追放され、拷問の中で殉教します。ところが、ただ1人、棄教したのが千々石(ちぢわ)ミゲルでした。切支丹の憎悪を一身に受けながら、何の為に彼は生き抜こうとしたのか? ミゲルの苦悩の生涯を、側で暮らした女性の目で描く傑作です。



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