佐藤優式読書術、速読法


獄中記 (岩波現代文庫)


275 :無名草子さん:2009/09/10(木) 21:56:22 ID:?
佐藤優式読書術【鉄の掟】
・読書術の要諦は、本を熟読すること。
・速読は、熟読する本を増やすために存在する。
佐藤優 熟読術
 確認:
  ・自分で理解できないことは、絶対に記憶に定着しない。
  ・知識は、熟読で記憶に定着させるものである。
1,熟読法の要諦は同じ本を3回読むことだ。
2,第1読は、重要な記述と思われる部分の欄外にシャーペンで線を引きながら通読する。
  特に重要な部分はページ端を折るか、ポストイットを貼る。目安:約7日
3,第2読は約10日で行う。1回目に線を引いた部分で特に重要と思う部分をシャーペンで線を引いて囲む。
  囲みはどんなに多くてもテキストの10分の1にとどめる。
4,更に囲みの部分をノートに写す作業を行う。囲んだ部分のすべてを書き写すに及ばない。
  定義、数字、固有名詞などに言及がある部分と、重要とは思うのだが
  自分で意味が、よくわからない部分を書き写すのだ。
  欄外に「わからない」とか「○○の言説と対立」といったような書き込みをしておく。
  読者自身の評価をノートに記すことが、記憶を定着させ理解を深めるコツである。
5,第3読にかける期間は3〜4日である。
  もう一度、通読するのであるが、目次の構成を良く頭に叩き込んだうえで、結論部を3回読む。
  本文で挙げられた事例や理論が、筆者の結論とどうかみあってるか考えながら通読する。
  優れた専門書の場合、結論と無縁な記述はない。
6,3週間かけてじっくり読み込んだ基本書と同分野の専門書を複数読み込む。
  3度読むことは変わらないが、基本知識があるから各本を第1読〜第3読まで4〜5日で処理する。
  特に第二読は、迷ったら書き写さないという原則で省エネ化する。
7,知識を”理解する”ということについても、一定の期間が必要である。
  筆者の経験則から、熟読法や速読法を駆使して知識を身につけても半年くらい経たないと活用できない。
8,知識が活用できる教養に達したかどうかの確認は、固有名詞、数字がすらすら出てくることである。
  逆に言えば、固有名詞や数字があいまいない知識は仕事の役にも立たない断片情報にすぎない。



276 :無名草子さん:2009/09/10(木) 21:57:06 ID:?
佐藤優 1冊の本を5分で読む!「超速読法」の極意
 確認:
  ・熟読する本を選びだすことが、死活的に重要。

1,速読には普通の速読と、超速読の2種類ある。
2,超速読は400頁前後の書籍を5分程度で読む技法で、試し読みと言って良い。
3,この試し読みによって、書籍を、
  ?熟読する必要があるもの。?普通の速読の対象にして、読書リポートを作成するもの、
  ?普通の速読の対象にするが、読書リポートを作成するには及ばないもの、
  ?超速読にとどめるもの、の4つのカテゴリーに分かれる。
4,普通の速読に比べ、超速読の方が圧倒的に易しいので、こちらの方からマスターすること。
5,準備するのは、本とシャープペンとポスト・イット
  そして最初の頃は横に時計を置き、一冊を超速読するのに5分以上かけないと固く誓う。
6,まず、序文の1頁と目次を読み、それ以外はひたすら頁を捲る。この時、文字を読まない。
7,とにかく頁全体を見る。
  ビジネス書で強調箇所がゴシック体で書かれている本は、頁全体を見るには価せず、ゴシックだけを見る。
8,そして何か気になる語句が出てきたら、シャープペンで大きく丸を付け、ポスト・イットを張る。
  ポスト・イットを張るのが面倒臭ければ、本の頁を折る。
9,次に結論部のいちばん最後の頁を読む。これで本全体の印象を掴める



277 :無名草子さん:2009/09/10(木) 21:57:47 ID:?
佐藤優 「普通の速読法」を身につけ1頁を30秒で理解する!
 確認:
  ・速読が、熟読よりも効果を上げることはない。
  ・目次から必要な部分を判断し速読、残りは超速読と使い分け可。

1,既に十分な知識があるか、付け焼き刃でも熟読法によって一応基礎知識を持っている分野、
  以外で速読しても得られる成果はほとんどない。
  さらに、どのような情報が必要か、と言う明確な目的意識も不可欠である。
2,以上の前提条件のうえで、雑誌と書籍では速読の手法は異なる。
3,雑誌については、その論文もしくは記事を読むか否かは、まず著者が誰であるかという基準で判断する。
4,お金を払った方が記憶に定着しやすいので、できるだけ書籍・雑誌は自腹で買うこと。
  「迷ったら買う」姿勢を原則にしたい。
5,頁を追う超速読とは異なり、普通の速読では文字をできるだけ速く眼で追う。
6,市販の速読法の本にあるような、眼の動かし方や頁のめくり方等、参考になる技法はドンドン取り入れ、
  自分の性格にあった技法を採用する。
7,速読において時間を最もロスする大きな要因は、内容にひっかかってしまい、同じ行を何度も読み直すことだ。
  それを防ぐには、「定規を当てながら速読する」と、同じ行を重複して読むことを避けることができる。
8,最終的には1頁を30秒位で読むのが理想だが、最初のうちは1分位かかっても仕方ない。
  定規を当てれば誰でも30秒で読める。
9,普通の速読の場合も、熟読の場合と同様に、シャープペンとポスト・イットが必需品である。
  重要な箇所を丸で囲んだり、傍線を引いて識別でし、その頁にはポスト・イットを貼る。
10,記憶に定着せず、いざという時役立たない知識はいくら詰め込んでも無駄である。
  この点を改善するため読み終わったら30分かけて、必要な部分を抜き書きしコメントを付




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