江戸川乱歩選・現代長編ベストテン(1947年時点)


探偵小説四十年〈上〉―江戸川乱歩全集〈第28巻〉 (光文社文庫)



470 :名無しのオプ:2010/10/18(月) 22:54:01 id:Y8BUwu+3

このスレで教えてもらった「白衣の女」読了。いやあ面白かった。
150年前に大ベストセラーになったのもむべなるかな。

折角なので乱歩の随筆「探偵小説」(清流社版)でコリンズの項を調べてみると
乱歩自身の古典長編ベストテンの2位に「月長石」を挙げています。
1位はガボリオのルルウジュ事件、他に今も知られているのは7位の「バスカヴィル家の犬」くらい。
評価はしてるけど、本編でコリンズに言及している7箇所を読んでみるとあまり好意的ではないようです。
同じ英作家のフィルポッツの「赤毛のレドメイン家」が「月長石」に比べて評価されない不満を述べたりしている。


471 :名無しのオプ:2010/10/18(月) 23:10:34 id:Y8BUwu+3

同書より江戸川乱歩選・現代長編ベストテン(1947年時点)

1「赤毛のレドメイン一家」フィルポッツ
2「黄色の家」ルルウ
3「僧正殺人事件」ヴァン・ダイン
4「Yの悲劇」ロス ※
5「トレント最後の事件」ベントリー
6「アクロイド殺し」クリスティー
7「帽子収集狂事件」カー
8「赤色館の秘密」ミルン
9「樽」クロフツ
10「百萬長者の死」コール

11「矢の家」メーソン」
12「完全殺人事件」ブッシュ
13「幻女」アイリッシュ
14「エンジェル家の殺人」スカーレット
別格1「モンパルナスの夜」シムノン
別格2「813」ルブラン

※クイーン=ロスであることを公表したのは1941年。乱歩が知ったのは1946年。(同書より)






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