小林秀雄 「私にはドストエフスキーが解らなかった」


カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)



71 :吾輩は名無しである:2010/12/13(月) 15:16:29 ID:?
カラマーゾフ罪と罰を一応読んだ。。。
あれこれいいながら結局キリスト教に回帰してるってことでいいのか?・・・
全然イワンが提起した問題とか、答えてない気がするんだが・・・


72 :吾輩は名無しである:2010/12/13(月) 15:29:24 ID:?
>>71
キリスト教に回帰」ではなく「キリストに回帰」のほうが正解かな

うろ覚えだけど、作家の日記か何かで
「キリストは間違っている。しかし私はキリストに従って歩む」
みたいな発言をしてたはず

73 :吾輩は名無しである:2010/12/13(月) 15:55:37 ID:?
そんなドストを日本人(というか非キリスト教圏)が読む意義って何だろ?
ラスコがラストでああいうソーニャの無私の愛みたいなのに改心しちゃったのも、本当は救いを求めていたからだと思うし
カラマーゾフで感動するのって、もともとキリスト教を信じている人じゃないと困難な気がするんだけど


75 :吾輩は名無しである:2010/12/13(月) 16:49:13 ID:?
>>73
大審問官の世界が20世紀になって誕生した全体主義社会を連想させたこともあって、
第二次大戦後のヨーロッパの思想界ではドストエフスキーが再評価されるようになった。
日本人はその尻馬に乗ってドスト作品をいわば政治的に利用した。
それが戦後日本におけるドストブームの真相。
言いかえれば日本人にとってドスト作品はキリスト教文学ではなく現代思想ということ。

99 :吾輩は名無しである:2010/12/18(土) 12:56:11 ID:?
>>73
小林秀雄も書いてたよね
「私にはドストエフスキーが解らなかった。それはキリスト教が解らないから」
「いまもって解らない」
と。



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