歴史を学ぶのは歴史物だけじゃなくファンタジーやSFを書く際にも非常に有効


G-SELECTION 機動戦士ガンダムSEED/SEED DESTINY スペシャルエディション DVD-BOX(初回限定生産)


146 :名無しさん名無しさん:2011/05/26(木) 21:18:36.56 ID:?
歴史を学ぶのは歴史物だけじゃなくファンタジーやSFを書く際にも非常に有効。
現実の歴史を取り入れる事で作品世界に説得力が増し、深みを与える。

例えばガンダムSEEDは背景に中東戦争を元ネタとして取り入れる事で、憎しみの連鎖ってテーマに大きく説得力を持たせてるし、
歴史とは少々異なるが、神話の要素を取り入れる事で、どことなくファンタジーの匂いを持たせている。
ついでに言えば、過去のガンダムシリーズから色々イメージやストーリーを拝借する事で、ガンダムっぽさの獲得にも成功してる。
ガンダムはもはや神話に近くなってるから、こうしたテクニックも使える。

ま、結局、世界観の良く出来たファンタジー&SFは軒並み現実の歴史をモザイク模様のように巧みに織り交ぜている。
それは多分、分からなくとも何となく雰囲気として伝わるんだろう。


147 :名無しさん名無しさん:2011/05/26(木) 21:19:17.58 ID:?
もっと言えば、引用によって元ネタの雰囲気を取り入れる事が出来るのだ。

例えばNARUTOだと、
うちは関連には日本神話をベースにする事で、神代より続くドラマを感じさせるし、忍者の歴史や名称、及び先行する忍者物のイメージが所々に織り交ぜられている事で、いかにも忍者物らしい雰囲気が備わっている。
面白いのはある敵キャラに西洋系宗教のイメージを取り入れた事だろう。あれで和風ベースの世界に西洋風のキャラが混じる事になって、異質な雰囲気を醸し出してた。

ワンピースだと、言うまでもなく海賊、海軍、海にまつわる神話、そして西洋史に残る数々の暗い歴史。

バクマンは編集部と漫画家にまつわるエピソード。
ありとあらゆるエピソードや登場漫画家に何らかの元ネタがあり、それが作品世界の説得力を大きく高めている。


148 :名無しさん名無しさん:2011/05/26(木) 21:20:30.28 ID:?
ハンターはパクリの王様と言っても良いかもしれない。
強引な言い方をすれば、DBとジョジョを一つの世界で戦わせてるのがこの作品。
他にも、ありとあらゆる作品を無節操なまでに取り込んでるんだが、それがギリギリ成立してる。いやさせている。
その秘訣は作者の視点だろう。
かなり突き放した視点で、クールにドライにデジタルに登場人物達のドラマを描き切ってる。
だから、もはやどのキャラも記号に近くなってて、元ネタが持っていた強烈な個性が消し飛び、パズルのピースみたいに物語の枠の中に収まっている。

これが可能なのは作者がゲームマニアだからだろう。
テレビゲームだけじゃなく、パズルもなぞなぞも大好きなタイプ。
それが物語の端々で生きている。
戦闘シーンには論理パズル的な面白さがあるし、登場する能力も非常にゲーム的。

人間ってのは元々ゲームが好きだから、こうしたゲーム性の高い作品は根元的な欲求を満たしてくれる。






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