レフ・ヴィゴツキー「子どもの想像力は成人に比べて極めて乏しい」


子どもの心はつくられる―ヴィゴツキーの心理学講義



739 :名無し物書き@推敲中?:2011/08/22(月) 07:38:04.11 ID:?

ゲーテは、「子どもは、どんなものからでも、何でも作ってしまうことができる。」と述べている。
子どもの想像・空想のくったくの無さ、とらわれの無さ、といったものは、
成人においては自由自在でなくなっているので、
子どもの方が想像力が自由で豊かであると思われている。

だが心理学者のレフ・ヴィゴツキーは、
「子どもの想像が豊かなものではない。実際のところ、子どもの想像力は成人に比べて極めて乏しく、
子どもが発達して行く過程で想像力も発達し、成人になるに従って想像力も成熟してゆくものなのだ。
真の創造的想像の産物は、既に成熟した大人の想像が成せる物なのである。」
「人間の手によって作られた全てのものは人間の想像力の産物であり、
人間の想像力による創造の産物なのである。」と言っている。

つまり、どんなことからでも、何からでも想像しうる想像力こそが成熟した想像力なのだ。
そうした成熟した想像力こそが真の創造的想像を成しえ、新たな価値概念を作り出してゆけるのだ。






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