吉川以前の武蔵は、義に篤くてやたらイケメンでとにかく強いという完璧超人


宮本武蔵(一) (吉川英治歴史時代文庫)



232 :名無し物書き@推敲中?:2011/09/17(土) 09:57:02.43 ID:?

吉川以前の武蔵は、義に篤くてやたらイケメンで、なんかもうとにかく強いという完璧超人
そして佐々木小次郎は卑怯な手で父・無二斎を討ち果たした、鬼がわらの様な顔をしたにっくき壮年剣士
ひと昔前の時代劇のノリに近いが、浄瑠璃や歌舞伎、その読み本の中での宮本武蔵は大体そんな感じ
江戸時代の大衆一番人気の剣豪といえば、何といっても荒木又右衛門で、武蔵はその次くらいだった。
その次に、荒木の師匠であった十兵衛
忠臣蔵の面々も非常に人気が高かったらしい

いずれにしても現代の強さをひたすらに求め続けたハングリーな挑戦者、という、吉川以後の
武蔵とは異なり、他の仇討ものの豪傑らと大差ないような性格付けがされていたようである

また、同時代から既に決闘話や山籠りの最中に狼を斬った伝説のような武勇伝が創作されたり、
絵画・書画にも通じる文武両道の剣聖、天下の達人と、偶像化されていた節がある。
まあこの辺も他の著名な剣豪と似たようなもんである。
絵画書芸に長じていたというのは事実だろうが




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