俺の友達にまあそこそこ売れてる作家がいるんだわ、んで俺も作家目指したいんだけどって書き上げた作品見てもらったのね


君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい


513 :名無し物書き@推敲中?2011/12/27(火) 03:48:10.80
俺の友達に、まあそこそこ売れてる作家がいるんだわ。
んで、俺も作家目指したいんだけど、って書き上げた作品見てもらったのね。
そしたらこんなこと言われた。

「お前の文章はなんていうか、普通だよね。とびぬけた才能は感じられないし、設定でちょっとこってるかな、って感じ。
 で、お前さ、作家になりたいの?いい小説書きたいの?どっち?」
「それって同じだろ?」
「全然違う」
「どこが?」
「いい小説書きたいなら、参考にしたい小説をリライトして文章力をあげたり、取材を徹底して世界観を高めればいい。
 そんで状況と心理の描写に気を配って、読みやすさとどんでん返しとかをうまく配置すればいい」
「それが作家になるための方法だろ」
「だから全然違う。作家は職業だから。
 作家になりたいんだったら、まず編集者に『これは売れる』って思わせなきゃ」
「それって、いい小説書くってことだろ?」
「何度も言うけど全然違う。
 作家になりたいんだったら、まずなんでもいいからひっかかることが大事なんだよ」
「でも内容ありきじゃん」
「もっとありていに言うと、タイトルだよ。書店でおもわず手に取りたくなるタイトルを考えつくかどうかなんだよ。
 お前も本買うとき、タイトル見て気に入ってはじめてその本を手に取るだろ。
 それから最初の数ページ読んで、あらすじ見て、そんで買うかどうか決めるだろ?
 一番大事なのは、タイトルなんだよ」
「なら売れそうなタイトル考えろってこと?」
「そうだよ。中身は多少タイトルとずれててもいいんだよ」




514 :名無し物書き@推敲中?2011/12/27(火) 03:48:55.61
>>513の続きね。興味ない奴には申し訳ない

「それって読者をだますことにならない?」
「タイトルにふさわしい中身を書けばいいじゃん。でも、出版企画を通らないとそもそも俎上に乗らないぜ」
「じゃあどんなタイトルがいいんだよ」
「俺だって、最初の本出すときにはアマゾン見るだけじゃなくって、書店に毎日通ったぜ。
 そんで売れそうなタイトルの傾向を探したんだ。今はまた傾向が違うだろ。
 でも気をつけろよ。今売れてるタイトルはだめなんだよ。これから売れそうなタイトルなんだ。
 だからどんなんがいいかなんてわかるわけねーじゃん。ただ、傾向はあるかもな」
「なんだよ、その傾向って」
否定と肯定だよ。タイトルが何かを否定してるか、肯定してるか、よく見てみな。
 それってわりと、読者がその本を手に取るかどうかに関係するから」
「具体的には?」
「自分で調べろよ。そんでお前がどっちがいいのか考えればいいだろ」
「もう少し中身に助言しろよ」
「まじめに書いてれば中身なんてそんなに変わらないんだよ。
 まあ、新しいタイトルとプロットできたら見せてみな。無責任な意見言ってやるから」

ってな感じだけど、思うところあったのでここに書き込んでみる。
お前らの参考になれば。
ちなみに、その作家の友人ってのはまあ、知る人ぞ知るって程度かな。
とりあえず、専業作家できるくらいのやつだ。





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