今では当たり前のように存在している「定年制」だが、そのルーツは明治時代に遡る
今では当たり前のように存在している「定年制」だが、そのルーツは明治時代に遡る。
当時の定年は50〜55歳。平均寿命が50歳くらいの時代なので、平均寿命が80歳を超えている
今の時代なら、90歳を定年としてもおかしくないくらいの設定だった。
当時の農商務省が明治時代の働いている人たちの実態を調査した報告書『職工事情』
には、「老廃業ニ堪ヘサル者」という一文が記されている。
老廃、業に堪えず――。
つまり、当時の定年の意味は、今のような悠々自適に余生を送るための「ご苦労さま」
というものではなく、「もう、働くのは無理」といった意味での「定年」だったというわけだ。
初めて退職年齢を規定したのは、海軍が設立した海軍火薬製造所といわれ、明治20
(1887)年に「職工規定」を制定し、これがモデルとなって民間企業にも広がった。
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