小松左京と原発


小松左京---日本・未来・文学、そしてSF (文藝別冊)


92 :名無しは無慈悲な夜の女王2012/04/29(日) 20:19:01.24
小松左京って、日本の美しさがどうのとか言う割に
原発について触れた事がないね

日本沈没でさえ出てこないし




95 :名無しは無慈悲な夜の女王2012/04/30(月) 09:09:45.05
山本七平「日本人と原子力
対論 小松左京 今井隆吉 秦郁彦




111 :名無しは無慈悲な夜の女王2012/05/01(火) 08:09:26.84
>>92 「日本沈没」でも触れている。幸枝が見に行った。



93 :名無しは無慈悲な夜の女王2012/04/29(日) 22:25:02.32
復活の日では、南極の大手観測基地には原子炉が導入されているので
当面はエネルギーの心配がないという設定だけどね。




94 :名無しは無慈悲な夜の女王2012/04/29(日) 22:48:05.21
無茶な設定だな
アトムの編集やってたのに無知だったのか?




102 :名無しは無慈悲な夜の女王2012/04/30(月) 20:18:44.80
復活の日では一部の基地には原発があって生き延びるために最大限に
利用したって言う設定だよ。リアルな感じがして、SFとしたら
いい設定だと思うけど。




96 :名無しは無慈悲な夜の女王2012/04/30(月) 09:09:55.84
「SF作家オモロ大放談」の中で、小松左京
原発の高レベル廃棄物について触れ、「結局、なにをやっても駄目」との主旨の
発言をしている(1970年初出)
無知なわけでも、楽観的なわけでもなかったと思うのだが…




129 :名無しは無慈悲な夜の女王2012/05/02(水) 04:03:30.31
原発事故の後に意識したことだが、小松左京が京大生だったときに共産党に入ったきっかけは、反核兵器運動をやりたかったからだとどっかで読んだ。自民党や官僚
政治にも、社共にも、批判的だったと思うな。ベ平連には参加していた。支持政党
は民社とかウイキに出てたが、ほんまかいな、と思った。
「未来の思想」で米ソの冷戦を彼なりに「評価」していたのがおれには驚きだった。
ソ連崩壊後の国際的な政治経済の成り行きには憂慮していただろうと推測するけれ
ども、なんか発言してたかな。知りすぎているが故に、言いたいことが言えない状態が続いてしまったんじゃないか。




131 :名無しは無慈悲な夜の女王2012/05/02(水) 06:18:34.81
日本沈没原発は謎になります。
小松左京は早くから東海村を視察し原発に深い関心がありながら日本沈没ではその描写は無いに等しい。
原発には安全性で根強い反対が多く、安全神話の確立に邁進していた業界からの圧力はあったはずです。
それはそれで大人の対応したとは想像に難くありません。
今、日本沈没とセットで語られる首都消失は当時はまったく理解できませんでしたが、3.11以降ではガクブルものの緊迫感があります。
首都に限らずとも日本を覆うガス雲を放射能とみれば、こういった表現で規制をくぐり抜けたとも言えるでしょう。
youtubeで昭和の巨人同士、手塚治虫との対談がありますが、そこで手塚が小松を「予言者か、予言者の息子」と称しているかなり珍しい場面があります。
小松左京を予言者としてみれば小松作品はさらに興味深いものになります。




132 :名無しは無慈悲な夜の女王2012/05/02(水) 06:50:51.04
小松左京日本沈没で日本人がどこへ移民するかにこだわりを持っていました。
地震だけで日本列島が閉鎖されるとは考えられないので、やはりそこに放射能が隠されていたのでしょうか。
それと手塚治虫も確実に予言者といえます。
放射能と格闘し、人のあまり住めない日本ではロボットが主役になります。
手塚のライフワークであった火の鳥も、私にはなんとなく溶融して地下深くどこに行ったのかわからない燃料に思えます。




134 :名無しは無慈悲な夜の女王2012/05/03(木) 06:40:52.73
原発に関しては「マズいな」と思いつつも、
経済界が原発万々歳だったので言い出せなかったらしい。

じゃあ隠れ反原発かと言うと……
昭和の頃まで「反原発=反米、反資本主義」だったのね。
資本主義の原発は危険で、社会主義圏の原発は安全てな感じで。
原発派の大半が、資本主義にケチつけるために
運動やってたみたいな感じだから。

資本主義と自由を
守るために、原発を最小限にとどめよう、
なんて言い出せなかった。




149 :名無しは無慈悲な夜の女王2012/05/03(木) 22:19:00.40
たしか、小松左京原発広告みたいな掌編書いてなかったっけ?
「昔の人はガソリンなんて危険なものをエネルギーとしていたんだな」って。




150 :1492012/05/03(木) 22:37:21.14
見つけた。
「昔の火」っていう掌編で、初出は昭和45年で「原子力文化」という本に掲載されていたそうな。
手元の本では集英社文庫の「一生に一度の月」ってショートショート集に掲載されてる。
かなり原子力賛美というか、身近に原子力が入ってる世界を描いてる。
キャンプでの炊事の熱源は軽量小型の原子力バッテリーで、原子力ヘリやら原子力エンジンが
当たり前の世界。
初出誌からいって、原子力提灯記事だったんだろうな。




171 :名無しは無慈悲な夜の女王:2012/05/05(土) 19:59:05.58
学閥非主流の狂人は放っておくとして、小松先生がご存命だったら、今の状況をどう描いたろうね。
筒井さんなんかおもしろく書いて欲しいな。





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