「定年」という仕組みは、我々自身が制度的に作り上げたものである
引用元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/bun/1347104769/
「定年」という仕組みは、我々自身が制度的に作り上げたものである。
現に米国では、定年は年齢差別禁止法によって禁じられている。
要するに「ない」という選択もありうるのである。
ではなぜ、日本では定年が一般的に存在するのか。
これは日本の賃金に年功的な色彩が強いからだ。
年功的な賃金体系の下では、前述のように、労働者は年齢が上がってから
相対的に高い賃金を受け取ることによって若い頃の低賃金を相殺する。
しかし、長期雇用の下でこれをいつまでも続けていると、企業は割高な
賃金をいつまでも払い続けなければならない。
そこで、一定の年齢を区切って、強制的に退職してもらう仕組みが必要となる。
こうして、日本型雇用慣行の下では、年功賃金、長期雇用、定年がワンセットで実現することになる。
日本型キャリアデザインの方法
―「筏下り」を経て「山登り」に至る14章
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