今まで疑問に思ってきたんだが、いわゆる巷の人間たちが大袈裟に持ち上げる天才とやらは、なぜか限って専門家なんだよね


天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)


引用元:http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/philo/1297669168/

285 :考える名無しさん2011/08/19(金) 21:59:13.51 0
 天才なんて大したもんじゃないと思うよ。どんな天才でも所詮は、
何万年や何億年の中で培われてきた伝統には叶わないし。
 というのも、今まで疑問に思ってきたんだが、いわゆる巷の人間たちが大袈裟に
持ち上げる天才とやらは、なぜか限って専門家なんだよね。単にそればっかやってきた、
それだけに人生費やしてきたってだけ。多角的に、学際的に、観察対象の全身を
ワーク・スルーできる人間からすれば、特定の分野で神がかり的な能力を持ってても、
「ふ〜ん…で?他は?」ぐらいしか思わない。
 というか、天才という称号は、それを評価・賞賛する人間によって
権力基盤の盤石さが決定づけられるが、人が人を賞賛する時、それは決まって、
目の前の人間に対して「おまえなんてこいつに比べれば大したことねえよ」
「こいつすげえだろ、そしてこんな奴と知り合いの俺もまたすげえだろ」
見栄を張るニュアンスで用いられる。結局、人間が一番正直に褒められる人間なんて、
自分しかいないのだから。




286 :考える名無しさん2011/08/19(金) 22:11:13.67 0
 そして、人はいつも、数値や結果や肩書き、あるいは表面的なペルソナだけを見て、
それが本当は何を意味しているのかや、そこまで辿り着くまでの何十年に及ぶ、
血と汗と涙に塗れた、悲惨なまでの1000倍の努力、地獄の軌跡を見ようとはしない。
 教育心理学で試行錯誤学習って言葉があるけど、やっぱりみんな、隠れた所で
血みどろの失敗をしている。そしてその失敗を無駄にせず、故障を意味あるものに変換し、
点と点を繋いで連合して、因果律のネットワークを大きくしてきたのだ。
 そういう所を全然見ずに、単に特徴的な目に付く部分だけを見て
天才だ天才だと賞賛するのは、ハロー効果以外の何物でもなく、幼稚とすら言える。





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