吉本隆明氏の主張で驚くことが二つある
引用元:http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/philo/1332513493/
吉本氏の主張で驚くことが二つある。
ひとつは原発で、日本の原発が考えられる最大限の安全対策が施されている、と信じていたこと。
大前研一の原発に関する発言を鵜呑みにして、さしたる根拠もなく安全だと考えてしまった。
日本の原発はアメリカ基準にすら達していないこと、安全性というのは設計だけではなく、施工の良否によっていることなどの常識には目を向けていない。
この軽率さが年齢からくるものなのか、技術系の人間に対する盲信からくるものなのかわからない。
もう一つは、消費者による政権のリコール権という発想だ。
一般国民の選択的消費が消費全体の過半を超えたから、物を買わなければその時の政権は変わらざるを得ない、という考え方だ。
これには唖然とした。
はじめのころは冗談かと思っていたが、本気で「リコール権」を主張していた。
吉本隆明はどうしちゃったんだろう。
ひとつは原発で、日本の原発が考えられる最大限の安全対策が施されている、と信じていたこと。
大前研一の原発に関する発言を鵜呑みにして、さしたる根拠もなく安全だと考えてしまった。
日本の原発はアメリカ基準にすら達していないこと、安全性というのは設計だけではなく、施工の良否によっていることなどの常識には目を向けていない。
この軽率さが年齢からくるものなのか、技術系の人間に対する盲信からくるものなのかわからない。
もう一つは、消費者による政権のリコール権という発想だ。
一般国民の選択的消費が消費全体の過半を超えたから、物を買わなければその時の政権は変わらざるを得ない、という考え方だ。
これには唖然とした。
はじめのころは冗談かと思っていたが、本気で「リコール権」を主張していた。
吉本隆明はどうしちゃったんだろう。
>>276
>過半を超えた
過半となった、だな。
>過半を超えた
過半となった、だな。
>>280
>ロックの抵抗権がリバタリアン的な発想とミックス
そうだねえ、リバタリアン的な発想といえばいえるかも知れないね。
吉本氏は(実はマルクスも)アメリカが好きだった。
吉本氏自身がそうであったように、すべての相手とオープンに、逃げ隠れせずに、自分の所在も経歴もすべて明らかにして、直接の接触も当然のこととして立ち向かう、といった単純さとむき出しの人間の強さ、そしてその粘り強さが好きだったのだろう。
だから「リコール権」という直接的な民主主義の発想まで持ち出してしまった。
アメリカ的単純さに対する嗜好は、敗戦体験からなのかどうかはわからないが、最後まで変わらなかったんじゃないだろうか。
後期の吉本氏が、アメリカ的経済のあり方に強く惹かれていたことはだれしも認めるところだろうし、違和感を覚える人が多くなったのもそのせいだろう。
でも、それぞれの論考は力強い。
もともとある思想家が無謬であるなんていう神話はありえない。
あるとすれば、不安定な論究を自身がどこまで我慢できたかというところにある。
時間切れ、で危ないところを論究しないで済む場合もある。
後期の吉本氏には、それが、少しだけ薄れているように感じられる。
>ロックの抵抗権がリバタリアン的な発想とミックス
そうだねえ、リバタリアン的な発想といえばいえるかも知れないね。
吉本氏は(実はマルクスも)アメリカが好きだった。
吉本氏自身がそうであったように、すべての相手とオープンに、逃げ隠れせずに、自分の所在も経歴もすべて明らかにして、直接の接触も当然のこととして立ち向かう、といった単純さとむき出しの人間の強さ、そしてその粘り強さが好きだったのだろう。
だから「リコール権」という直接的な民主主義の発想まで持ち出してしまった。
アメリカ的単純さに対する嗜好は、敗戦体験からなのかどうかはわからないが、最後まで変わらなかったんじゃないだろうか。
後期の吉本氏が、アメリカ的経済のあり方に強く惹かれていたことはだれしも認めるところだろうし、違和感を覚える人が多くなったのもそのせいだろう。
でも、それぞれの論考は力強い。
もともとある思想家が無謬であるなんていう神話はありえない。
あるとすれば、不安定な論究を自身がどこまで我慢できたかというところにある。
時間切れ、で危ないところを論究しないで済む場合もある。
後期の吉本氏には、それが、少しだけ薄れているように感じられる。
自由はどこまで可能か
=リバタリアニズム入門 (講談社現代新書)
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posted with amazlet at 12.12.17
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