第148回芥川賞・直木賞の受賞作決定


芥川賞>最年長75歳黒田さん 直木賞は朝井・安部2氏
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130116-00000101-mai-cul

第148回芥川・直木賞日本文学振興会主催)の選考会が16日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞に史上最年長となる黒田夏子さん(75)の「abさんご」(早稲田文学5号)、直木賞に平成生まれでは初となる朝井リョウさん(23)の「何者」(新潮社)と、安部龍太郎さん(57)の「等伯」(日本経済新聞出版社)が選ばれた。黒田さんの受賞年齢は1974年に61歳で受賞した森敦さんの記録を大きく更新、朝井さんは男性作家として最年少。また、安部さんは1994年以来2度目の候補で、受賞を果たした。贈呈式は2月下旬、東京都内で開かれる。受賞者には正賞と副賞各100万円が贈られる。

◇前衛的な作風…黒田さん(中略)

受賞作は全編横書きで、カタカナと固有名詞、代名詞を排した前衛的な形態をもつ。音楽的な言葉のつながりが多様なイメージを喚起しながら、ある家庭の歴史を描く。

芥川龍之介賞


早稲田文学5 abさんご

選考委員の堀江敏幸さんは「受賞作は議論の最初から高い評価を得た。横書きにすることで文字自体の力強さ、平仮名の荒々しさを出すなど洗練された手法が、物語と混然一体となっているところが魅力だ。繰り返し読むのに堪える作品といえる」と評した。75歳での受賞については「年齢と『新人』は全く無関係。むしろみずみずしいという意見さえあった」と述べた。



直木三十五賞


何者 等伯 〈上〉

選考委員の北方謙三さんは、朝井作品を「非常に斬新で、現代をきちんと書いている。青春を書きにくい現代において『自分は何者にもなり得ないのではないか』というテーマ設定は普遍的な文学であり、才気ある作家だ」と評した。安部作品については「しっかりとした土台の上に成り立っており、ベテランらしい腕を見せる、読みどころのある作品だった。対象への向き合い方も半端ではなかったために、作品の世界が広がった」と述べた。

予想はしていたけれど、見事に話題性あふれる方ばかりの受賞となったものだね。前回がちょっと地味だっただけに、その反動が来たという印象。特に言うことは有りません。



【関連記事】


→月別よく読まれた記事ランキング
→Twitterで更新情報を配信しています
→Facebookで更新情報を配信しています