カーは生真面目に驚かそうと一生懸命トリックを創出するけど、クリスティは驚かすためにはなんでもありなんだよね
引用元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1361307621/
ふと考えついたんだけど、なぜ、俺はクリスティよりカーが好きなんだろうと思ったら、
いわゆるクリスティーの「アンフェア」がカーにはないんだな(トンデモはあるけど)
カーは生真面目に、驚かそうと一生懸命トリックを創出するけど、
クリスティは、驚かすためには、なんでもありなんだよね。
特に「変装」これが一番いかん。半分近くの作品は「変装」か「成りすまし」じゃないかな。
カーにはほとんどないと思う。
カーの「過剰さ」とクリスティーの「あざとさ」、よく一言であらわされていると思う。
>>270
「わが親愛なる友よ。それは偏見であって、しかも真実でない。」
「地上最高のゲーム」ジョン・ディクスン・カー
>>270
>クリスティの「アンフェア」がカーにはない
「死時計」や「殺人者と恐喝者」のように、「アンフェア」が問題とされるカー
(ディクスン)作品は幾つかあるわけだけど・・・
>特に「変装」これが一番いかん
ここで論旨が飛躍しているね。「変装」はアンフェアなのだろうか?
戦間期(黄金時代)の本格ミステリにおいては、「変装」にもとづく
一人二役トリックの頻度は、きわめて高いよ。
そして「フェアプレイ」が意識されだした時代だけに、それ以前の
アルセーヌ・ルパン式の“名人芸”ではなく、演出に工夫が凝らされている。
>カーにはほとんどないと思う。
なのでカーが例外ということもない。「トンデモ」とか「サブトリック」とか
「楽しい」とかとは関係なく、変装をあつかったカー作品は、それこそ「題名
をあげるだけで半ページは埋まってしまう」わけで。
リアリティをあげつらえば、クリスティもカーも五十歩百歩。
カーだと笑って許せるのは人徳かな? くらいにとどめておくのが無難だよ。
>>281
リアリティをあげつらえば、クリスティもカーも五十歩百歩、というのは同意。
トリックに関しては、カーやクイーンは読者に出題するパズルとしての側面が強く
クリスティは読者に提供する面白いストーリーの一要素としての側面が強いと思う。
>>270さんの言うアンフェアというのは、ミステリーをパズルとして読む要素が強くてそう感じたのではないかと。
俺もカーでもクリスティでも変装が通用しちゃうのはリアルでないとは思うけど、アンフェアとは思わない。
無意識に当時なら「お約束」という前提で読むからだと思う。
>>281
具体的に指摘してくれて多謝。
>ここで論旨が飛躍しているね。「変装」はアンフェアなのだろうか?
これだとなんでもありになると考えていたもので。。
もう少し、読み方の幅をひろげます。
変装レベルにたっしていないトリックもあったよ
その人に似たお面を被って、暗闇に立ってごまかすとか
まあなごむけどw
>>277
そうなんですよ。その作品わkるけどカーの場合は、トンデモだけど
サブトリックでありあー楽しいなというものがある。
でもクリスティーは、メインに据えており最後で実は、「成りすまし」だといわれても
おい、それはないだろうという。。
>>278
だからそれはカーにもあるんだよ
これ以上レスするなド素人
カーオタがクリスティを貶すとか失笑
カーとクリスティとじゃ人気も知名度もアリと巨人くらいの差があるのに
カー自身は、クリスティを高く評価していたよね。
面白いのは、カーは一時期ハードボイルド・ミステリを敵視してたわけだけど、
後年、書評をするようになってからは、「落とし穴や罠だらけの、ほんものの
探偵小説を書く」という理由で、ロス・マクドナルドを贔屓にしてた。
このロス・マクがまた、クリスティーと好一対ともいえる「変装」「なりすまし」
プロットの大家なんだよね。
>>293
ロスマク、クリスティが好きなカーオタとしてはなんか嬉しいな。
ロスマクはサプライズエンディングけっこうあるよねぇ。
年輩の人だと、変装・一人二役とかで馬鹿馬鹿しくて推理小説を読まない人がいるよ
しかも今の作品も、まだそんなもんだと思ってる
ミステリー=子供の読み物って意識が強い
>>295
しかし変装ってちゃんとやると意外とわからないもんだよ
クリスティの某変装トリックのドラマ化、うちの家族は同一人物だと誰も気づいてなくて、ラストでえー!って驚いてた
>>302
同意。
ビリー・ワイルダーの映画版は見事にだまされたもんな。
思わず2回目を見た。
そして誰もいなくなった
(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
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