魔法が出てくるラノベは数多い、そこで安直に魔法を設定に使うと何かとかぶってしまう


世界の魔術・魔法大全―見てわかる!


引用元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1368887713/

831 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 02:25:21.94 id:uXHZ+p/I
魔法が出てくるラノベは数多い。そこで安直に魔法を設定に使うと何かとかぶってしまう。
かぶらないようにするには、まず魔法を使うことの構造を考えないといけない。

魔法は「効果」と「条件」の二つの部分からできている。
効果というのは、火が出るだとか、浮遊するだとか、言語なしで意思疎通ができるだとか、使い手が引きおこそうとする何らかの現象をいう。
条件というのは、杖を振って言葉を叫ぶとか、模様を書くとか、大気中の精霊のエネルギーを吸収するだとか、
魔法を使う際に求められる何らかの行為、環境をいう。

ありきたりでない魔法の設定とは、効果を他の作品とかぶらせないようにするか、条件を他の作品とかぶらせないようにするか、あるいはその両方かしかない。

魔法の効果には、

飛行・浮遊、電撃、バリア、テレポート、テレキネシス、テレパシー、発火、発熱、物理的な衝撃、時間操作、氷雪、水流
剣や銃の代用、モンスターの召喚、分身、幻覚、変装、未来予知、ダウジング、即死、エネルギー吸収、
異空間の生成、透明化、身体の再生、蘇生、封印、反射、複製、巨大化、洗脳、憑依、記録、翻訳、感覚の鋭敏化/麻痺、石化・金縛り

などがある。独自性を出すにはこれを避ける、あるいはうまく組みあわせねばならない。
効果自体をまったく新しく作るのはワナビの手に余るので条件と効果の組み合わせ方、あるいは効果の絵面などが工夫すべき点だ。



832 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 02:27:28.52 ID:7agLlrH5
>>831
なにゲームデザイナーみたいなこと言ってんの?



836 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 02:41:17.60 id:A3FBxA4G
>>831
いや、こういうのも結構参考になるよ
魔法の効果の羅列とか良いと思う



837 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 02:45:15.87 ID://ulN3UY
魔法の設定読むだけで楽しいという設定厨も少なからずいるしな
でも一番重要なのは主人公、またはヒロインの魔法(異能力)が物語にどう関わってくるかだと思う
上条さん幻想殺しもちゃんと物語の核心に関わってる
イメージとしては掴みやすいけど、ただ単にツンデレだから火の魔法、かっこいいから剣の魔法と安易に決めるのは良くない
コメディに使うなら構わないけど、シリアス路線でいくなら重要人物の異能力における存在意義をしっかり考えるべき
まあ投稿作段階じゃそういう核心部分まで書けないのが難点だけど……



838 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 02:47:35.51 ID:7agLlrH5
>>836,837
魔法システムにこだわりすぎて本質を忘れちゃったら、
FPSRTSに取って代わられた衰退期のRPGみたいだと思う



843 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 03:22:08.12 ID://ulN3UY
>>838
それはそうかもしれん
ただ、劣等生が売れたのは綿密な魔法設定と主人公の圧倒的な俺Tueeeの影響が大きいんじゃないか?
売り上げのいくらかは魔法システムへのこだわりがプラス方向に働いた結果だと思うんだがな
ラノベの本質とは関係なく設定厨が喜ぶ魔法システムが存在してるのは確かだぞ
まあ俺は劣等生みたいな作品を書こうとは思わないが事実としては受け止めてる



845 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 03:24:25.12 ID:7agLlrH5
>>843
設定なんてもんは応募作品に書き切れるもんじゃねーし、
書かれてもうざいだけっしょ
そんなもんは受賞後のお直しするときに編集と相談していれりゃ済むことっしょ。



850 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 03:37:21.43 id:zo09qhKB
>>845
応募作に書けとは誰も言ってないんじゃねーの



852 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 03:42:42.24 ID:7agLlrH5
>>850
劣等生はWEBで公開されてた作品のリサイクルなんだから
応募作品と同じ土俵で考えちゃいかんよ



849 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 03:36:02.70 id:rUHVgNtg
劣等生は、氷魔法、炎魔法とかいわずに
振動の収縮や拡散って、物理法則定義にしたのが新しかったね。

なるほど分子の移動速度が遅くなれば自然と氷系魔法になり、
加速すれば熱になると。



842 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 03:06:43.22 id:uXHZ+p/I
魔法の条件には、(1)言語的条件(2)動作的条件(3)道具的条件(4)エネルギー的条件(5)思念的条件
の5つに分けられる。

(1)は特定の決まった言葉を声に出す(詠唱ともいう)と特定の決まった言葉を文字で書くの二つがある。
(2)は言語以外の決まった動作を行うというもので、印を結ぶ、手をかざす、銃を撃つ、視線を動かす、十字を描くなどがある。
(3)は使い手以外に外的な別の物体が必要というもので、杖、鏡、縄で囲んだ領域、剣、札、弓、玉、本などがある。
(4)は非物体的な何かを変換したり消費したり発生させたりして魔法を使う、という設定で、それが欠けると魔法が使えないという制約に利用される。
人間の体内には魔力を生むしくみがあるとか、空気中に粒子があるとか、人の命を使うなどがある。
(5)は精神を集中するとか、何かを想像するとそれが実現するとか、頭の中で術式なるものを組み立てるだとか、思考の面で必要な事柄をいう。
だいたいどの作品でも(5)は存在する。

禁書目録の場合、魔法に条件があるキャラと、特に条件がないキャラがおり、
ステイルはルーン文字を書いた札、オリアナは簡単なカード類を持っている。
黒子や一方通行など学園都市勢は演算というのをしているというので、(5)は一応あるがが(1)〜(4)はない。

劣等生の場合、魔法はCADという機械で手順が簡略化されており、CADを使うことが(2)と(3)に当たる。
「霊子」というものが存在するらしいが、あまり魔法のエネルギー源に困るということはないようなので、(4)はないに近い。

ゼロの使い魔は、魔法に杖が必要で、呪文を口にすることが必要だが、(4)と(5)についてはあまり深入りしていない。

というように、各要素の有無と細かさは作品によって異なる。



846 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 03:29:06.09 id:zo09qhKB
テーブルトークRPGのルールブックを延々と眺めて楽しめる人間なんで設定厨の気持ちはよくわかる


848 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 03:30:35.54 ID:O+lLEyUG
オリジナルのルールブックを自作し始めるレベルだと色々手遅れ


851 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 03:40:59.31 id:hiSQ8eKh
設定厨だろうが、何からでも面白さを見出そうとする姿勢は良いと思う


859 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 04:53:22.68 id:A3FBxA4G
でも、世界観や基本設定に読者は関心ないなんてのも暴論だと思うな
そこがあんまり意味不明だったり適当過ぎたりすると読んでてストレスが溜まると思うぞ
つか、それないと物語を裏支えするモノが何もなくなるだろ



860 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 05:02:15.72 id:uXHZ+p/I
設定を軽んじる小説とは、駒の動きがノリで決まる将棋と同じですよ。


862 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 05:45:59.65 id:FzY37/ap
設定をずらーっと書くのはいいんだけどさ
本当にそれって必要なの?って設定が多いように感じる

話に関係ない設定は文量の無駄だし、読みにくくなるばかりだし
あまりに設定を固めすぎると、後でもっといい設定を思い付いた時に矛盾が出てきて書けない!って事態に陥る
そこまで考えて設定を書いてるか?

俺が設定厨を嫌うのはそこんとこだよ
連載してるうちに自分で書いた設定を忘れる奴もいるし
忘れるくらいなら最初から書くな!と言いたくなる



863 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 06:00:01.20 id:whgSM02h
>>862
効率厨というか設定厨はそうなんだけど、人によっては書いてるうちに話が膨らんで、ストーリーやキャラが出来上がる人もいるわけで
プロの中にはそれで一冊刊行しちゃったって人もいるからなぁ
ノリで書くのも一概に悪いとは言えないし



864 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 06:55:12.85 id:FzY37/ap
>>863
それはそうだ、けど良く考えてやらないと後悔するよ

ハンターハンターの念の設定なんか何も考えずにやって酷いことになったからな
得意な念の系統は隣り合う、苦手な念の系統は離れている。って設定を作ったのは良かったが
連載を続ける内にキャラの能力がインフレしてきて、設定に矛盾が出るようになってしまった



865 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 07:37:31.49 id:rUHVgNtg
でも滅茶苦茶売れてるけどな。

むしろそっから読み取れるのは、設定の煮詰めは一番重視されるところではないというとこだろ。
禁書をみてもそうだし、SAOとかもそうだろ。

ハンターハンターみて、設定がないとやっぱ売れないんだなって結論は何を見たのか?
むしろ、設定オタに批判されても、そいつらは声のでかい少数派だというのが分かる一例。



869 :この名無しがすごい!:2013/05/24(金) 08:48:50.64 id:NpVbO58l
>>862
大体同意。不要な、ただ読むのを面倒にさせるだけの設定ってのは
あると思う。海面下の氷山、作品の土台として、裏設定として
いろいろ決めとくのはいいと思うけど、
「みんな見て見て〜こんなに重厚な設定があるんだよ〜」
と、ついつい作中に出してしまうと、ダラダラと説明ばかりになってしまう。
その、出したくなる気持ちはよくよくわかる。

だからそれを予防する為に、最初から「ダラダラ」部分は
創らないでおく、というのは一つの方法だと思う。

マイナスを埋められるだけのプラスが別にあるなら問題ないかも
しれないけど、そんなことは天才にしかできず(現に成功例は少数)、
自分を天才だと自惚れるのはどうかと思うしな。






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