カフカの小説は、主人公はいることはいるけど状況は曖昧だよな
引用元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/book/1332054072
カフカの小説は、主人公はいることはいるけど状況は曖昧だよな。
主人公が一晩寝て起きたらだんだん体がカブトムシになってしまったという話もあるし、
何だかよくわからない壁がある部屋のなかにいて、いったい誰と交渉するのか、誰と戦うのか、
あるいは誰を憎むのか、誰を愛するのか、その相手がはっきりしなかったりする。
どうしてはっきりしないのか。
それは相手が組織だから。
将軍や大臣がいない組織なので、誰が中心なのかわからない。
そして、その組織が個人の生涯に介入し強い影響を与える。
反発しようと思っても、誰に反発すればよいのか、反発の相手は顔のない組織なんだよな。
現代でも大企業や官公庁なんかだと、会社を動かしているのは1人の指導者(社長、CEO)ではなく、
組織そのものだったりする場合があるけど、カフカの作品はそういった環境の文学的表現だと思うね。
なんでカブトムシだと思ったの?
甲虫だからもっと醜い
しかしよお、キモい話書いたよなあ
カフカ自身は甲虫だとも書いてないんだよね
日本語訳では虫になってるけど、原文ではもっと曖昧に小動物とか虫とか鳥とかをひっくるめた表現が使われてる
読んでると芋虫っぽいけどな。
カブトムシだったらリンゴくらい弾き返してたはず
>>879
プルーストとカフカはひたすら内面世界を描く作家で、
文学の革命といってもいいだろうね。
>>886
そうではなくて、外面世界の記述を突き詰めて行くと内面とつながることを実証したんだよ
カフカ『変身』 2012年5月 (100分 de 名著)
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