市橋容疑者が逮捕時に持っていた文庫本は 「向日葵の咲かない夏」 だったらしい


向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

内容(「BOOK」データベースより)

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

今日、日テレのバンキシャを観てたら市橋容疑者の事件のことを扱っていたんだけど、そこで彼が逮捕時に持っていた文庫本のことも言及されてました。


罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)どうやら持っていたのは道尾秀介の「向日葵の咲かない夏(レビュー)だったらしい。ネット上ではドストエフスキーの「罪と罰」だなんて噂があったりしてたけど、さすがにそんなドラマのような話になるわけがないw(噂というよりは願望だな、これは)


本書のテーマが「生まれ変わり」ということもあり、番組では市橋容疑者の心情とこじつけようとする節があったりなかったりだったけど、まあ勝手にしてくださいってことで。



え〜と、どうやら道尾さんご本人も驚かれたようです。
市橋容疑者のことですが……(道尾秀介@あらびき双生児)
http://michioshusuke.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-6a8c.html

罪を犯して逃亡生活をつづけている人間が、たとえば本屋さんの店先を通りかかったときに「生まれ変わり」という言葉が目に入ったら、反応するのはわからないでもない。
『向日葵の咲かない夏』の紹介POPには、その言葉を使っているものが多いようなので。

市橋容疑者も、ひょっとしたらそうだったのだろうか。

あるいは整形手術を受けたことで、生まれ変わったつもりでいたとか。



いや、やっぱりわかりません。

たぶん、たまたまだと思いますよ。普通に我々と同じく、娯楽のために読んでたんじゃないかと。



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