「新しい『マイケル・ジャクソン』の教科書」 が異例の売り上げを見せているらしい


新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書


新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書 [著]西寺郷太
http://book.asahi.com/bestseller/TKY200912020255.html

6月に急逝したマイケル・ジャクソンを巡る騒ぎはまだ収まっていない。死の数日前まで行われていたライブのリハーサルを収めたドキュメンタリー映画『THIS IS IT』は10月末の公開直後から大ヒット。関連書籍もまだ発売され続けている。

 
中でも本書は、ミュージシャンの評伝というジャンルとしては異例の売り上げを見せている。

 
NONA REEVES著者はミュージシャンで、独自の音楽性で評価されるグループ「ノーナ・リーヴス」のメンバー。自他共に認めるマイケル・ジャクソンのファンである。


誰もが知る存在にもかかわらず、批評・研究の対象として語られてこなかったマイケルを、アメリカ社会の影など何かの象徴に見立てるのではなく、あくまでその「生涯」と「音楽人生」とを描ききった姿勢は清々(すがすが)しい。アフロヘアの大きさの変遷を観察する視点など、著者ならではのユーモアを交えた批評眼も冴(さ)えている。

本書は、マイケル関連本の中でもっともファンの視点から書かれたもので、故人を美化しすぎている面も否めない。ヒットの要因もそこにあるのだろう。だが、生前あれだけ誹謗(ひぼう)中傷にさらされたマイケルだけに、死後くらいは評価しようという姿勢には賛成したい。

なんかこういうような、有名人亡くなった直後に関連本の類が乱立する風潮に虫唾が走る。そりゃあ、それらの本を出すタイミングとして、その論ずる対象が事件を起こしたとか亡くなったとかした直後がベストなのは解るけど、その裏にはお金というものが見え隠れしてるところに(←特別隠れてもないか)気持ち悪さを感じるね。


本書だってそうだ。ファンなんならもっと早くに出せば良いのに。書きたい衝動ならもっと早くにあったはずだろう。どう考えても、こういったタイミングを見計らっていたとしか思えないよ、まったく。でも、物を売ると考えたらしょうがないのでしょうよ、あーやだやだ。





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