12周年の 「バガボンド」 は今年がラストイヤー、井上雄彦が完結宣言


バガボンド(31)(モーニングKC)


井上雄彦氏『バガボンド』の年内完結を宣言! 連載12年目で遂に幕
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100104-00000009-oric-ent

宮本武蔵〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)バスケットボール漫画『SLAM DUNK』で漫画界に金字塔を打ちたて、現在はマンガ雑誌『モーニング』(講談社)に作家・吉川英治の著書『宮本武蔵』原作の『バガボンド』を連載中の漫画家・井上雄彦が、『バガボンド』を年内で完結させることを宣言した。公式ホームページで明かしたもので、井上は「12周年の『バガボンド』はラストイヤーとなるでしょう。....なるはず。する。干支が一回りで(長い!)区切りもいいしね」と連作12年目で遂に完結することを明かした。果たして剣豪・宮本武蔵の生き様をどのような形で幕を引くのか、俄然注目が高まる。

また、「少し休んでから1月下旬発売号からの連載再開に備えます」とラストイヤーとなる『バガボンド』に打ち込むことを告白。また、ファンに向けては、「色々な意味で濃い年になることは必至。とはいえ特別視せずに行きたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いします」と綴っている。


Inoue Takehiko on the web
http://www.itplanning.co.jp/news.html

2010年は「リアル」丸10周年で10巻め、そして、12周年の「バガボンド」はラストイヤーとなるでしょう。・・・・なるはず。する。干支が一回りで(長い!)区切りもいいしね。2008年上野から続いた「マンガ展」もこの<大阪版>、5月初頭から開催予定の<仙台版>で一区切りとなります。


色々な意味で濃い年になることは必至。とはいえ特別視せずに行きたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いします。

ついに完結するのかぁ。これはかなり期待する気持ちがありつつも、寂しいという気持ちも同時に沸き起こっちゃうね。


このバガボンドを切っ掛けに、吉川英治の「宮本武蔵」を読んだりしたのも今では良い思い出です。あれからもう10年以上経ってしまっているのが、驚き以外のなにものでもない…。



↓ こんな記事も発見。
漫画家 井上雄彦(いのうえ・たけひこ)さん(3-3) - フロントランナーセレクション
http://doraku.asahi.com/hito/runner2/100105_03.html

――漫画を描くには、まずキャラクターありき、なのでしょうか。


バガボンド」は原作があったので、最初はストーリーありきで始まったんですが、武蔵と対決する京都の吉岡流の一門が登場したあたりで人物のキャラクターを原作とまったく変えてしまった。そこからキャラありきになって、ストーリーの分かれ道に差しかかったとき、こいつなら一体、どっちを選ぶだろうという選択で方向が決まるようになった。


キャラクターを描くのは、実生活で人と知り合う過程と似ているんです。初対面のときは第一印象だけを頼りに話していたのが、やがて、その人の家に呼ばれたり、意外な趣味が分かったりして、徐々に人柄を理解していくのが、まさにキャラを作る道筋と似ている。斬られて死ぬ運命にあるキャラクターほど、何とか丹念に描いてあげたくなるんです。その人物が過去に生きてきた人生があって、親兄弟や恋人もいる。そういう部分を描き込まないと斬られた痛みも表現できない。そういう脇道にそれるのも、それはそれで楽しみなんです。

初めの頃この原作との違いっぷりにちょっと戸惑いを感じたりもしてたんだけど、でもやはりそこはさすが井上雄彦、ちゃんと落とすところに落としていて、新たな「宮本武蔵」伝としても申し分ない内容になっていったよね。そう思う。



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