「ゲド戦記」 訳者・清水真砂子が大学講師を退任


ゲド戦記(6点6冊セット) (岩波少年文庫)


ゲド戦記」訳者の清水真砂子さん 青山学院講堂で最終講義
http://osaka.yomiuri.co.jp/university/topics/20100210-OYO8T00931.htm

影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)ル=グウィンファンタジー小説ゲド戦記」の翻訳家としても知られ、3月末に青山学院女子短期大学を退職する清水真砂子さん(68)の最終講義が1月29日、東京都内の同学院講堂で開かれた。

「『読む』という不思議」と題した講義では、「子どもにかかわる人はうんと子どもで、うんと大人でないと」と語った児童文学作家の瀬田貞二の言葉や、光を与えてくれたという自身の幼少時の読書体験を交え、物語の力や児童文学の意義を改めて強調した。「光を求めてやまない子どもたちが、ついに『どうせ』と希望を放棄してしまうことがある。そう言わせてしまうのは大人の責任で、最もモラルに反すること


闇の中で不安におびえながら生きている子どもたちに、生きてごらん、大丈夫だよ、と背中を押してくれるのが児童文学。そんな1冊に自分もなりたいし、皆さんにもなってほしい


学生や卒業生ら約500人が詰めかけた講堂はしんと静まりかえり、中には目頭を押さえる姿もあった。

光だの闇だのという言葉を使うと、結構うさんくさくなりがちなんだけど、こんな風にさらっと使われると案外心に響きやすくなるのかもしれないね。


本来大人が負わなくてはならない役割を、今では児童文学がそれを補っているというわけか。一体この現状をどう解釈すればいいのだろう…。というか、今の親たちって積極的に本を読ませたりしてるのかなぁ、ちょっと疑問。



↓ ちなみに、「ゲド戦記」の原作者・ル=グウィンさんは、現在グーグルと争ってます。

グーグル訴訟、修正和解案への反対意見相次ぐ 米国
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2688862/5251762

米インターネット検索大手グーグル(Google)のオンライン書籍検索サービスをめぐる著作権集団訴訟で、修正和解案に対する意見書の提出期限とされた28日(米国時間)が迫り、ニューヨーク南地区連邦地裁には反対派からの意見が相次いで寄せられている。


反対の意見書を提出したのは、米インターネット小売り大手アマゾン・ドット・コムAmazon.com)、米消費者保護団体「Consumer Watchdog」、仏出版社6社、ファンタジー小説家のアーシュラ・K・ル=グウィン(Ursula Le Guin)氏、電子書籍化問題での反グーグル団体「オープンブックアライアンス(Open Book Alliance)」など。


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