フリップブック(パラパラ漫画)の書籍化って、極めて異例なことなんだそうな



フリップブック 異例の書籍化 “紙束ならではの表現”
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/100216/acd1002160716002-n1.htm

書籍のデジタル化が不可避となりつつあるいま、アナログ本の極みを紹介したい。フリップブックという小冊子だ。要はパラパラマンガ。いま青幻舎(本社・京都市)から「パラパラブックス」シリーズ4作品が市販されている。これまではおまけや付録、あるいはアート系の自主出版書籍として流通してきたが、図書コード付きで書籍として販売されるのは極めて異例。興味深い試みだ。

アートブックとしては普通に売っていると勝手に思ってたんだけど、書籍化されること自体が異例なことなのかぁ、パラパラ漫画って。ちょっと意外だった。小さい頃見たことがあったような気がするけど、それらは海外の作品だったのかもな。



以下が、パラパラブックス・シリーズ4作。

客の多い穴(もうひとつの研究所パラパラブックスvol1) めからかいこうせん(もうひとつの研究所パラパラブックス)
ばくだんむし(もうひとつの研究所パラパラブックスvol.3) 階段のふり(もうひとつの研究所パラパラブックスvol.4)


幅4センチ、長さ10センチ。パラパラしやすい紙を選び、使えば“反る”のを戻すためのカバーつき。絵の動きは秀逸。たとえば「めからかいこうせん」は、影がゆらゆらするだけのシンプルな構図だが、目の「残像」が怪光線に見える。

目から怪光線とか言われると、なんかピッコロ大魔王を思い出してまう…。


作者は2人組のアーティストユニット「もうひとつの研究所」。手作りして、アートショップなどで販売していた作品の一部が商品化された。「日本ではノートの落書きというイメージですが、海外では小冊子、ミニブックとして売られています」という。制作にあたっては「パラパラでなければ見られない映像」を意識しているそうだ。

日本と海外とでは全然扱いが違うんだね。漫画文化があれだけ発展してるのにも関わらず、なんか一人取り残されちゃった感があって、ちょっと寂しい感じがしないこともないな。


もうひとつの研究所:http://www.mouhitotsunokenkyujo.com/



ちなみに、書籍の方ではあまり盛り上がってないようだけど、YouTubeで検索してみると結構パラパラ漫画の作品は多いみたいです。動画ではあるけど、アナログ感があって結構楽しい。