「はい、ブンゲイです」「ブンゲイって、文藝ですか?」「は、こちらは文芸社です」
- 519 :名無し物書き@推敲中?:2011/07/29(金) 09:27:10.16 ID:?
- 昨日の夕方、街をブラブラしている時に携帯をチェックしてみると、 03からはじまる着信履歴に気がついた。
携帯に登録していないナンバーだった。もしや、まさか、と思って腰から力が抜けていった。 おれは、静かな場所にいってリダイヤルした。
あのお、もー最終の人、決まってると思って、書き直しをしていて、 もう送った作品の原型を留めていないんですよ。
それでも、いいんですか? 送ったときの原稿は上書きしないで残してありますけど。
頭の中をこんな考えが駆け巡っていた。
「はい、ブンゲイです」 若い女性の声だ。
「ブンゲイって、文藝ですか?」
「は、ブンゲイシャです」
「文藝賞の件ではないんですか?」
「は、こちらは文芸社です」
「河出ではないんですか?」
「うちは、文芸社です。お名前は? ○○様ですか。 今、担当の者が他の電話に出ておりまして、 後ほどこちらからお電話さしあげます」
……。おれは、2年前に文芸社主宰のエッセイコンテストに作品を送っていた。
応募者全員に、500円のテレホンカードがプレゼントされる。金が欲しかっただけなんだ。
「選ばれた方を対象のキャンペーンを行っています。共同出版のチャンスです。見積もりは……」
という勧誘の電話が、忘れた頃にかかってくる。
つまり、電話は河出からではなく、文芸社からだった。
温厚なおれですら頭に血が上って、受話器の向こう側にいる女に怒鳴り散らした。
「迷惑です。本当に迷惑です。いつも断ってるでしょう! もう、かけてこないで下さい。 本当に、かけてこないで下さい。もう、やめてくださいよ!」
以上。ざっと、実話です。昨日の夕方の出来事です。
- 520 :名無し物書き@推敲中?:2011/07/29(金) 10:00:23.12 ID:?
- うん、それは怒っていいw
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