『HUNTER×HUNTER 』この漫画の本質、面白さの種は何かと考えると、それはドッキリだと思う


HUNTER×HUNTER 29 (ジャンプコミックス)



551 :名無しさん名無しさん:2011/11/09(水) 14:03:45.86 ID:?
ハンター面白いなぁ
休載と手抜きの多さは不満だが、読めばやはり面白いし、これだけ面白いなら休載もしょうがないなと思えてしまう
そして、この漫画の本質、面白さの種は何かと考えると、ドッキリだと思う
つまり、読者にこれからこうなるだろうと予想させて、裏切る
それが心地いい
人間ってのは実は気持ちよく騙されたい物で、この漫画はその心理を上手い事突いてる

この漫画で頻繁に使われるパターンの一つが、王道的展開を用意して、外す事
読者はこれまで読んできた作品の記憶から、こういう展開が来たら次は大体こう来るって知ってるから、その予想が外れると、新鮮で気持ち良い
そして作者は既存作品を良く研究してて、王道とは何かを熟知してるから、王道に見せかけた上で外すのが上手い
そして展開が読めないからこそ、次に何が起こるか分からないと言うスリルが生まれる
スリルは読者を物語に引き込むのに最も重要な物の一つで、これが優れてるから、この漫画は読者の目を釘付けにする

ま、一言で言えばミスリードのテクニックが優れてる

そして、読者を騙すのにもう一つ必要なのは、もっともらしいディテール描写
使いもしない設定でも、詳細に描写しておく事で、これから使うんだろうと読者に思わせる事が出来る
同作者のレベルEはこれが上手かった
カラーレンジャー編では使わない設定を事細かにもっともらしく描く事で、読者に巧みにミスリードさせた
例えばカラーレンジャーの呪文や魔王配下の軍団の設定とかね
あれを読んだ時、読者の殆どはこれからこの呪文を使って魔王軍と戦うんだろうと期待したろう

ただ、これには欠点もあって、まず第一はその設定説明が丸々無駄になってしまう事
もう一つは読者への肩すかしになってしまう事

例えばカラーレンジャー編では実際に呪文を使って魔王軍と戦う姿が見たかったなーと思った読者も多いだろう
だから実はあれは期待はずれの話でもあるのだ(私見だけど、その期待に応えたのがハンターのGI編とキメラアント編だと思う)


553 :名無しさん名無しさん:2011/11/09(水) 21:43:07.18 ID:?
冨樫の作風は真似してできるレベルじゃないよな
経験と技術、頭の中で構成していく能力、それに知識がとてつもなく必要

しかもただ知識を使うのではなく「こうきたか」と思わせるのはセンスがいるんだよな


555 :名無しさん名無しさん:2011/11/09(水) 23:29:50.23 ID:?
発想の飛躍って思考を煮詰めに煮詰めたとき、ポン!と起きるものだとか。

556 :名無しさん名無しさん:2011/11/09(水) 23:35:56.03 ID:?
しっかり王道が書ける実力ないとダメだよ
王道を知ってるからこそ王道から外す術を知ってる


557 :名無しさん名無しさん:2011/11/10(木) 13:45:11.67 ID:?
予想を外す展開考えつく奴はいるけど
そのあと読んでて満足できる展開、オチにできる奴は少ないよな




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