小説のリアリティは描写の丁寧さに現れると思う、言い換えれば説得と騙しの技術


リアリティ・クライシス


531 :名無し物書き@推敲中?2011/12/23(金) 21:19:18.17
296 名前:名無し物書き@推敲中? 投稿日:2011/12/23(金) 09:59:00.90
小説のリアリティは描写の丁寧さに現れると思う
言い換えれば説得と騙しの技術
例えば、主人公がホットケーキを食うとしよう
卵と小麦粉とベーキングパウダーと砂糖を混ぜ、鉄板で焼き、両面焼いて食った
これでは説明だが、リアルではあってもリアリティは得られないと思う。
卵を割る微妙な力加減、かき回す時の独特の抵抗、
分量を量る手間、ダマになる小麦粉の描写、
熱を帯びていく鉄板、昇る煙、生地を落とした時の音、
薄い部分から生じていく表面の泡、ひっくり返すときの緊張、
成功・失敗による感想、完成した後の匂い・・・
主人公が感じるであろうこれらを描くことで、読み手も同等の
感覚を追体験できる
それこそが文章におけるリアリティの一つではないかな



299 名前:名無し物書き@推敲中? 投稿日:2011/12/23(金) 20:50:24.53
オリジナルの話を創るのなら、参考にするのは作品ではなくマニュアルだろうな
マニュアルといってもただなぞるわけではなく、なぜそうするかを理解して応用することが大事
これは実生活や他の分野においても共通することだろう
サバイバルは技術そのものより、行動の指針となる方向性が重要だ
簡単にいえば生き残ることだが、それをどのように実現するかは状況によって違ってくる
状況に応じた適切な対処こそ、行動のリアリティを高めてくれるだろう





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