貧乏人の娘と親の年ほど離れた老人を結婚させてしまうのは悪い冗談としか思えない
生活に行き詰まった貧乏人の娘が、親の年ほど離れた老人僧侶や、得体の知れない田舎者の財産に目がくらみ、
「貰ってくださるのなら」と呟けば、いつだって世話焼き役が登場する。
「大変お似合いで」などと言って、結婚させてしまうのは悪い冗談としか思えない。
こういうお二方は、ご結婚後、いったい何を話すのだろうか。長く辛い日々を過ごし、嶮しい困難を乗り越えてこそ、
問わず語りも尽きないだろう。
通常、見合い結婚は不満ばかりがつのる。美女と結婚しても、男の方に品がなく、みすぼらしく、しかも中年だったら、
「自分のような男のために、この女は一生を棒に振るのか」と、かえってくだらない女に見えてくる。
そんな女と向き合えば、自分の醜さをしみじみと思い知らされて、死にたくなるのであった。
徒然草 第二百四十段
徒然草―付現代語訳 (角川ソフィア文庫 (SP12))
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