赤塚不二夫「その日もぼくたち悪ガキは5、6人で城跡へ遊びに行った。そこで虚無僧に出会ったのである」
引用元:http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1309161235/
その日もぼくたち悪ガキは5、6人で城跡へ遊びに行った。そこで虚無僧に出会ったのである。
<中略>
近くにいたぼくらを手招きして、
「何か食べるものを買ってきてくれないか。お前たちも好きなものを買ってくるがいい」
そう言ってお金を渡した。
<中略>
「このお金全部持って、どこかで買い食いしようじゃないか」
どうせあの虚無僧は土地の者ではない。追いかけてはこれない、という計算が誰もがした。
衆議一決かと思ったとき、一人だけこの考えに同意しないやつがいた。
「ぼくはそういうの、いやだ」
この意見が一人一人の気持を変えた。猫ババすることに賛成はしたものの、
やはりみんなはなんとなく後ろめたかったのである。結局、言われた通りに買い物をし、
虚無僧のもとへもどった。
そこで虚無僧は初めて深編み笠を脱いだ。そしてこう言ったのである。
<中略>
近くにいたぼくらを手招きして、
「何か食べるものを買ってきてくれないか。お前たちも好きなものを買ってくるがいい」
そう言ってお金を渡した。
<中略>
「このお金全部持って、どこかで買い食いしようじゃないか」
どうせあの虚無僧は土地の者ではない。追いかけてはこれない、という計算が誰もがした。
衆議一決かと思ったとき、一人だけこの考えに同意しないやつがいた。
「ぼくはそういうの、いやだ」
この意見が一人一人の気持を変えた。猫ババすることに賛成はしたものの、
やはりみんなはなんとなく後ろめたかったのである。結局、言われた通りに買い物をし、
虚無僧のもとへもどった。
そこで虚無僧は初めて深編み笠を脱いだ。そしてこう言ったのである。
【関連記事】
→月別よく読まれた記事ランキング
→Twitterで更新情報を配信しています
→Facebookで更新情報を配信しています