文庫化23年目のミリオンセラー


思考の整理学 (ちくま文庫)


【話題の本】『思考の整理学』外山滋比古
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090815/bks0908150757002-n1.htm

昭和61年に文庫化された本が異例の増刷を繰り返している。日本語論や読書論も手がける英文学者が、「考えることの楽しさ」を平易な言葉でつづった名エッセーだ。21年間で17万部という静かな売れ行きだったが、一昨年に人気が再燃。累計96万部を超え、「極めて異例」という23年目のミリオンセラー到達が目前に迫っている。


再ブレークのきっかけは、盛岡市のある書店員の推薦文だった。平成19年2月、《もっと若いときに読んでいれば…そう思わずにはいられませんでした》という手書きの推薦文を店内に掲げて平積み展開。うわさを聞きつけた筑摩書房が、同じうたい文句の帯を付けると人気が沸騰し、今年1月までに53万部に伸ばした。

1年くらいで、これまでの累計発行部数の4倍以上を売っちゃったわけかぁ。ほんと何が切っ掛けでブレークするか解らないもんだね。帯の文句がこれほどまで功を奏すとは……侮り難しオビ。


僕自身もブームに乗っかっちゃって今年読んだけど、こういった人間の思考法などを語った学術的な本は、いくら年を経て読んでもまったく色褪せないね。いつの時代の人間も、こういったものを常に求めているということなのかも。



【関連記事】


→月別よく読まれた記事ランキング
→Twitterで更新情報を配信しています
→Facebookで更新情報を配信しています