誰もが誤解している速読という技術

ネットを徘徊しててたまたま見付けた記事なんだけど、なかなか興味深い。



速読に関する誤解
http://photo-collage.jp/makoto/archives/2005/01/post_170.html

 私は中学生の頃に速読を身につけたのですが、周りの人には言わないようにしています。


 1年ほど前。ある人に書類の束を渡されました。「速読ができるならすぐ読めるでしょ」と。読んで書類を返すと「ちゃんと頭に入っているか内容について質問するから答えて」と疑い深い目で私をご覧になります。


 まあ、あんまり楽しい気分にはなりませんね。きっと彼は手品を見るときにも「騙されるものか」と目をこらしている人なんでしょう。


 「速読」は誤解が多いです。テレビでマジックショーのように取り上げられることが多いからでしょうね。でも速読は技術にすぎませんから、魔法や超能力ではないんですね。できれば小・中学校の授業で必須科目にして欲しいと思うのですが、逆に授業で「音読」を教え込んでいます。音読をしないことが速読の第一歩なのになあ。



【誤解その1】速読をすると内容が1度で全部頭に入る

 そんなわきゃない。速読というのは単に速く読むということ。内容を暗記することとは別です。教科書を1度読むだけで全部頭に入りますか? ゆっくり読んだり、速く読んだりで暗記の度合いが違ったりしますか? 速読の中には写真のようにページを目に焼き付ける方法もあるのですが、全ての速読者ができるわけではありません。ゆっくり読んで理解できないものは速読しても理解できません。当然。



【誤解その2】速読をすると成績が良くなる

 家庭教師のアルバイトをしていた時に、お母さんに「うちの子に速読を教えて成績を上げてください」と言われました。でも本を速く読むことと、成績には直接的な関係はないんです。


 テストの問題文を読むとき、速く読めば何度も見直すことができますから多少点は上がるかもしれません。また多読になるためその分知識量が増えて有利になるかもしれません。まあその程度。



【誤解その3】速読をするとたくさん本を読むようになる

 速読の訓練は筋力トレーニングのようなもので、退屈で面倒。年齢や素質によっては訓練は長期間になります。「本をたくさん読みたい」という熱烈な意欲があればマスターできますが、動機があやふやだと挫折してしまうかも。


 速読者は3度の飯より本が好きという人が多いです。活字を読むのがあまり好きじゃない人が速読によって急に多読になるということはなく、速読を身につけること自体難しいかもしれません。

確かに、速読することと自分の脳ミソの能力(キャパなど)とは別々に考えなきゃいけいないよね。


3歳くらいの子供の目の前で、超スピードで本をめくって見せるなどして、それからその本の内容を子供に喋らせるとかいうのを以前何度かテレビで見たことあるんだけど(天才児を紹介する番組だったかな?)、あれってほんとにトリックとか無いのかなぁ。あれがトリック無しだとしたら、速読もさることながら記憶力も超天才的ってことなんだろうね。う〜む、にわかに信じられん。



世界一わかりやすい「速読」の教科書
斉藤 英治
三笠書房
売り上げランキング: 556



【関連記事】


→月別よく読まれた記事ランキング
→Twitterで更新情報を配信しています
→Facebookで更新情報を配信しています