本のカリスマ・土井英司流“本の選び方&読書術”


成功読書術 ビジネスに生かす名著の読み方


本のカリスマ・土井英司がお薦め! 「年末年始を楽しめる&2010年飛躍できる」ビジネス書ベスト3
http://diamond.jp/series/dol_report/10030/

――いざ本を買おうと書店に行っても、多くの本で溢れていてどの本を選べばよいのか迷ってしまうものです。そんな中から「良い本」に出会うには、どうすればよいのでしょうか。


良い本を出会うために注意すべきことが3つあります。それは、①表紙に惑わされないこと、②分厚い本を毛嫌いしないこと、③分野を選ばないこと、です。


確かに書店は多くの本で溢れているため、皆さん立ち読みもせず、吟味しないで購入してしまっている傾向にあります。そこで陥ってしまっているのが“表紙の罠”です。最近は目を引く装丁とタイトルの書籍が多数発売されているので、思わず手にとってしまうかもしれません。しかし、中身を読んでみたら「がっかり…」ということもあるのではないでしょうか。ですから、まず大切なのは「見た目に左右されない」ことです。


また、多くの方が避けがちなのが「分厚い本」です。見た瞬間にひるんでしまう気持はわかります。しかし、「人がひるむ本」ほど価値があり、実りが多いものです。多くの人が読まない本であるということは、希少性があり、非常に価値が高いものですから、ぜひチャレンジしていただきたいと思います。


さらに皆さんがしてしまうのが、「分野を選びすぎる」ということです。自分の好みで本を選んでいると、どうしても偏った本ばかりになります。しかし、それでは学びにならず、いつまでも成長は得られません。ですから、あえて自主性を捨てて、異質なものを取り入れてみることも大切です。別ジャンルにこそ意外とヒントは隠されているものなのです。

僕はこの3つの罠に見事にハマってしまっているんですが…。特に3つ目は、なかなかそこから脱却できないよね。自分にとって異質なものの中に、ほんとに有益な情報を見出すことができるかどうかっていう怖さがあるもんなぁ。壁投げ本にぶち当たってしまった時のショックって結構大きいし。まあ徐々に裾野を広げていこう。


――読むのが遅い、時間がないなど様々な理由はありますが、「読みきれずに終わってしまう本」は意外と多いものです。ではどうすれば、しっかりと1冊読みきれることができるのでしょうか。「土井流読書術」の秘訣をお教えください。


本を読むときに「速読」を意識される方もいますが、私自身、速さは重要ではないと思っています。大切なのは、「かかった時間の分だけのリターンがあるかどうか」です。


そして長い本だと途中で挫折してしまう方も多いでしょう。そんな時に考えるのが、1冊を何冊にも分解して、「なじみやすい形」にすることです。例えば1000ページの本ならば、200ページの本を5冊読んでいると考えます。そうすると、200ページごと一冊を読んだ感覚になり、意外と早く読み終えられます

ほぉ〜その発想は無かったなぁ、なるほど分解して考えるのか。それなら確かに読んでて気持ち的に楽かもしれないね。でも、ほんとに複数の本を読んでる気持ちになれるのかな? やっぱりその本の厚さを見た時、ついつい現実を感じちゃうと思うんだけど。



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