村上春樹は江戸文化の一種、いわゆる戯作の延長として受け入れられてるのだろう


夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです



381 :吾輩は名無しである:2011/01/09(日) 17:57:19 ID:?

村上春樹は江戸文化の一種、いわゆる戯作の延長として受け入れられてるのだろう。
そういう部分が大いにある。
登場人物は東京的人物だし、行動原則は公家的だが、江戸っ子に少し似ている。特に好色なところ。

その好色さが共鳴して、一見すると着地してるみたいにみえるだろうが、ある期間をへると剥がれ堕ちる。
綿矢がそうだったみたいに。それがゆっくりと起こるだけだ。文化構成の要素がかなり違っている。
 樋口一葉は江戸文化の粋を最後に結晶したみたいなものだが、あれ一つとっても情趣の根が大分違う。
一葉的なものは舶来へそうまで媚びない。江戸文化性もそうだ。東京文化性の中にはこの「根」がひきつがれている。
だから歌舞伎役者は、村上春樹の主人公的行動をとらない。そうではなく彼らは「歌舞く」のだ。決してやれやれとスノビらない




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