【エンターブレインえんため大賞】今年のレクチャーにあった評価シートに関してはこんな感じだった


すごいライトノベルが書ける本 〜これで万全! 創作テクニック


引用元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1343185633/

202 :この名無しがすごい!2012/09/07(金) 18:50:49.49 id:XbMmuezb
今年のレクチャーにあった評価シートに関してはこんな感じだった


(1)のテーマとは?

テーマとは、その作品の大きな枠となるもので、作者が読者に何を伝えたいのか、どんな感動、驚きを与えたいのか、ということです。
さらにテーマとは、読者がその作品を読み終わった時に、登場するキャラクターがストーリーの中で行動したり、喋ったりしたことを通して感じ取るとても重要なものです。
具体的に言えば、「友情」「恋愛で青春を謳歌」「生きる意味とは」「勇者になる」「冒険譚」「復讐」「家族の絆」「友達つくり」などがあります。
また、小説の中にしかないようなドキドキワクワクするものでも構いません。
それこそ過去の受賞作の中には、「究極の○○○○を探求する」なんてものもありました(笑)。

しかし、そうは言ってもライトノベル
十代男子のメイン読者が共感できる、または楽しめるようなものでなくてはなりません。それがいわゆる「普遍性」です。「定番」と言い換えることもできます。
なのでそれこそ「組織の理不尽さや、悪事に立ち向かう個人の戦い」なんてテーマは受け入れられませんし、「給湯室でのOLとお局様の女の戦い」なんてテーマも共感を得られませんよね。

テーマとは「どういう話なのか」=興味を定義づける重要な部分でも有りますので、ライトノベルの読者層を見据えたテーマを選びましょう。
それでは実際、選考の際「テーマ」というものがどう評価されているのか?
評価ポイントは「そのテーマが読者が共感できる普遍性を持ち魅力につながっているか」「また作者が意図したテーマがきちんと作品を通して伝わってくるか」がまず基本となります。
この上記の点がある程度できていれば5点満点中の2〜3点は取れるはずです。

実際のコメントを見てみましょう。
「世界観、設定などは定番で王道」「十代の青春や、恋愛を書こうとしているのは好感触」「読者へのとっつきやすさは良い」「やろうとしているテーマは明確である」「作者の強いメッセージ性は感じる」
このあたりは、まあまあ評価としては悪くないほうです。

次に、「書きたいテーマは明確だが、キャラやストーリーが月並みすぎてつまらない」「いろんなラノベの要素をいれただけで作者が何を書きたいのかが伝わらない」
「定番だがひねりがない」「既存の作品を越えられていない」「目新しいテーマではあるが、それを読者にわかりやすく伝えようという努力が見られない」「テーマ、世界観とキャラクターがちぐはぐで噛み合っていない」
いずれも「テーマ」については否定していませんが、それほど褒めてもいません。
なぜこのようなコメントに繋がるのかと言えば、確かに作者がその作品を通して書こうとしていることは編集者であればなんとなくわかるのですが、それを読者に伝えられるところまで完成度が高いかというと、そうではないのです。
実はこの「テーマ」というのは、総合的に見る部分も多く一番評価が難しいのですが、作者が意図しているテーマをきちんと読者に伝えるためには、別項目にある「ストーリー」「キャラクター」「文章力」などが備わっていないといけないのです。
ですので、「テーマ」として3点止まりの場合、決してそのテーマが悪いわけではなく、伝える力が足りないということが多いのです。
それらが備わっていれば「定番だが、今までに読んだことがない魅力がある」などと好評価を得ることも不可能ではないはずです。
そして、その「王道」「定番」「普遍的」なテーマを魅力的に描く手段として「キャラクター」「世界観」「設定」「ストーリー」などはできるだけ既存の作品の踏襲ではない、目新しさを入れることによって「独創性」というものも生まれてくることになります。




203 :この名無しがすごい!2012/09/07(金) 18:54:24.41 id:XbMmuezb
(2)のストーリーについて。

 ストーリーとはドラマそのものです。キャラクターが何を考え想い、どう動いてどう成長していくかなど、小説のおもしろさの核となる部分です。
 ですので《評価シート》を見てみると厳しい評価が多く、マイナス面の評価としては
「オチがつまらない」「王道展開すぎてなんの意外性もない」「終盤失速している」「張るべき伏線が張られておらず唐突な展開」「ご都合主義すぎる」
「主人公(他のキャラ)の目的、動機が不明」「途中で話の筋が見えなくなる」「起承転結(盛り上がり)がなく単調」「話が終わっていない」「構成は基本を押えているが、結末がすぐに見えすぎ」
 などとドラマ全体についてのコメントが多くなります。

 この項目では4点以上取るのはかなり難しく、稀に「丁寧な描写と物語運びで読者を読ませる」などと好評価のものもありますが、(1)のテーマもストーリーもどちらも良いものはおそらく3次選考以上に残っているはずです。
 ライトノベルの読者が興味を持ち、共有できるような世界観の中に、魅力的なキャラクターが生き生きと動き回る今まで読んだことのないような、
 もしくは読者がこういうのを読みたいと思っているようなストーリーを詰め込んであげる、それが物語作りのすべてと言っても過言ではないのです。
 キャラクターの項目について詳しくは次回にしますが、そのキャラクターたちが、書き割りのような薄っぺらい存在などではなく、生の感情を持ったキャラクターとして面白いエピソードを積み重ねていってくれるよう構成を考え、台詞を考え、文章を重ねていくものなのです。
 ありがちなのが、一見テーマも悪くなく、構成もまあ基本的にはできているのですが、なんだかあっさり、いまひとつ何も残らないという作品です。
 そういう作品の多くは、キャラクターが「自分の生きている」世界(物語の舞台ですね)に馴染んでおらず、作者が決めた通りの台詞は喋っているのだけれど、「キャラクター自身」の本当の気持ちから出た言葉になっていないパターンです。
 そういう作品は、展開と展開の繋ぎでの説明であったり、キャラクターの動機であったり、感情などの心理描写が書かれていない(考えられていない)ことが多いのです。

 小説とは、ドラマです。
 人間としての感情が肉付けされたドラマなのです。
 ストーリーに必要なのは、どんな荒唐無稽な展開であっても、そこに「生きる」人間(キャラクター)の血の通った想いなのです。
 その上で読者の、いい意味で予想通りの展開になって欲しいし、いい意味で期待を裏切られてみたいという心理を考えながら、どう展開したら、どうキャラクターを動かしたら喜んでくれるんだろうかと試行錯誤してみて欲しいと思います。




204 :この名無しがすごい!2012/09/07(金) 18:58:09.15 id:XbMmuezb
(3)キャラクターとは?
 キャラクターとは文字通り、その作品に登場する人物であり、作品を"生かす"ものです。どんなに設定が良くできていても、展開が考えられていても、その用意された舞台で活躍する人物が魅力的であり、理解できるものでなければ、読者は感情移入することができません。
 作品を"生かす"も"殺す"もキャラクター次第なのです。

 キャラクターには、「設定」と「行動」というふたつの側面があります。
 「設定」とは文字通り、性別、年齢、職業、外見、性格、家族構成、また背負っている過去や目標など、その人となりを大まかに形作るものです。
 逆に、「行動」とは、そのキャラクターが何を考え、どう行動し、何を語るか、ということで、言ってみれば「行動」を通して見えてくるキャラクター性です。

 キャラクター項目ではこのふたつの側面から評価します。
 評価する際のポイントは、「設定」面であれば「(ラノベ)読者の共感」「キャラ(特にヒロイン)の魅力」「個性」「リアリティ」を重点に見ながら、設定としてどこまで作りこまれているか、キャラが途中でぶれていないかなどを分析していきます。
 また「行動」面では、「主要キャラクターの言動が明確な動機付けに基づいてなされているか」「キャラクターの感情や考えが読み手に伝わってくるか」
 「キャラクター同士が物語の中できちんと絡んでいるか」「キャラクター同士の会話がかみ合っていて話が進められているか」などを念頭に読んでいきます。
 この両面が書けていないキャラクターは、いわゆる「キャラ立ち」していない状態です。
 「設定」だけどんなに魅力的になっていても、「行動」が伴わなければ、単なる書き割りキャラとなってしまい、薄っぺらく感じてしまいます。
 当然、キャラ自体の魅力も半減することになってしまいます。

 さて、実際のコメントには、「女の子たちの設定、性格は可愛くOK」「インパクトが弱い。キャラ付けはできているが、主人公に共感しにくい」
 「ライトノベルのキャラクターとしてはおとなしすぎて普通」「類型的なキャラばかりで、各々の背負った背景も薄っぺらい」「魅力的なキャラ設定だが、掘り下げられていないのでドラマに嵌っていない」
 「キャラの書き分けはできているが、設定のリアリティが薄いため、全体のリアリティも今ひとつ」「個性的でテンプレじゃない主人公や女子キャラも良い。しかし脇役キャラがうまく物語に活かせてない」などなど。

 つまり、上記の「設定」部分については、結構肯定的な意見も少なくないのですが、「行動」部分が脆弱な作品が多いため、平均点から抜け出ることが難しいのです。
 逆に「丁寧にキャラクターの気持ちを書いていたので感情移入できる」と書かれている作品は、評価点としては高めになっています。
 
 ここで勘違いしないように言って置きますが、テンプレキャラが決して悪いわけではありません。
 読者の共感という点から見れば、テンプレキャラは歓迎すべきところでもあるでしょう。
 ですが、それを独自の物語の中でうまく"活かす"ことができて初めて"生きて"くるものなのです。
 キャラクターを魅力的に見せるのは、「行動」面の方であることを忘れないでください。

 最近の応募者の方は、ラノベ的にわかりやすく読者が共感しやすいテンプレキャラを作ることは得意なように思います。
 ところがキャラ設定だけで終わってしまっていることが多く残念です。
 ぜひ、キャラをどう動かすかということに注力して書いてみてください。




206 :この名無しがすごい!2012/09/07(金) 19:01:47.82 id:XbMmuezb
(4)文章力とは?

 まあ、これはそのままですね。小説を書く上で基本的な技術力と言っていいでしょう。
 ライトノベルの場合は、読者の年齢を意識して、テンポの良く読みやすい文章をお勧めします。
 もちろん、そこに作品性にあった個性的な文体を加味してもいいと思います。
 自信のある方は、作品の雰囲気に合わせて文体も変更すると良いと思います。そのあたりは文章センスとして加点も望めます。

 しかし、残念ながら応募作の多くにはこの文章力が著しく低いものが少なくありません。
 ですので、評価点として3点取れて良いほう、2点以下の作品も多いのです。
 ライトノベルといえども小説、読者にきちんと物語を伝えるだけの文章、表現力を持ってほしいです。

 よくある悪い例としては、キャラクターの掛け合い(会話)ばかりで話が進んでいて、周りの状況やキャラクターの本当の気持ちなどがまったく見えてこないものや、地の文が説明的過ぎて読むのがしんどいものや、
 作者的には効果的だと思っているのでしょうが、傍点の使い過ぎ(笑)なものなどがあります。
 傍点はここぞというところに使って初めて活きてくるものですからね。思い当たる人は気をつけましょう。

 基本的な文章力に加えて重要なのは、「会話」と「描写」のバランス。このバランスは作品の内容によっても変わるものです。
 シリアスなファンタジーであれば、重厚さを演出した重めな文体で状況描写を多めに、会話は少なめで、ひとつひとつの台詞が効果的に見えるようにするのもいいと思います。決してその中にコミカルな会話は入れないほうが良いと思います。
 また、学園コメディならテンポ良くキャラクター同士の会話の掛け合いでうまく楽しそうな雰囲気を出していくのがよいでしょう。
 その場合、キャラクターの気持ちの微妙な変化や、周囲の状況の描写を置いてきぼりにしてしまいがちなので、わかりやすく簡潔な文章でそれは説明するのがいいでしょう。

 実はこの項目、評価するほうも良し悪し以外に意外とコメントしづらく(笑)、あまり参考となるコメントがなかったので載せません。
 ただ、目につくのは、「誤字脱字がひどい」と言うコメントですね。
 これは論外。作家になろうとして応募するのですから、書いたあと推敲くらいはしましょう。
 多少の間違いは誰にでもあるのでそれに目くじらを立てることもありませんし、作品内容の評価に影響するものではありませんが、誤字脱字などのイージーなミステイクの多い作品は、読む人の意欲を削いでしまうということを覚えておいてください。
 必ず推敲(内容の見直し+誤字脱字もチェック)をしてから応募してください。




208 :この名無しがすごい!2012/09/07(金) 19:04:43.96 id:XbMmuezb
(5)の独創性について。

 独創性とは、その作品の最大の魅力、売りになる重要な部分です。
 一般的に言えば、独創性とは、他の真似ではない、独自の特徴、個性のことです。小説ならその作品にしかない、個性、です。それは、テーマや、キャラクター、ストーリー、文体、トリック、などなんでもいいのです。
 ただし、その個性は、読者にとって魅力的なものでなくてはなりません。いわゆる既存の作品にはない、"新しい魅力"が独創性です。

 いくら奇抜なアイデア、超とんがったキャラクター、誰も書いたことのないようなテーマを取り入れたとしても、読んだ人が面白いと思えなくては、それは成功しているとは言えません。
 今までの、(1)〜(4)の項目のところでも書いていますが、全ての前提条件としてライトノベル読者が共感し面白いと思うものでなくてはなりません。
 ですので、評価シートにおいて我々が独創性として評価するのは、「他の作品にはない、なおかつ読者がそれを面白いと思う個性」です。

 私も何度かそういう言い方をしたことがありますが「あなただけの物語を書いてください」というのは、もしかしたら誤解を生むのかもしれません。
 人の性格がひとりひとり違うように、書き手が異なれば物語も、たとえ同じアイデアで書いたとしても異なってくるものなのです。
 そういう意味で言えば、作品は書かれた時点でその人のオリジナルであり、オリジナリティを持っている作品になっているのです。

 ただ、ここで言う独創性とは、上記のようなオリジナリティのことではなく、その作品にしかない輝き=魅力が発揮されているかどうか、なのです。
 そのような魅力が明確に表現されていない作品はやはり、よくあるパーツの寄せ集め、平均的に映ってしまいます。
 評価シートでは、「わかりやすいキャラクターのよくある話なので、もっと目新しさが欲しい」「既存の人気作品をうまくなぞった作品だがそれ以上のものはない」
 「アイデア、ストーリー、キャラなどどこにも突出した部分がない」「なにかの作品の焼き直しで独創性は感じられない」「どこにでもあるストーリーの習作」などとコメントされ、2〜3点止まりとなってしまいます。

 では、それ以上を目指すにはどうしたらよいのでしょうか?
 それはあなたが考える個性、魅力を「盛る」ということです。
 先にも述べたように、ライトノベルの場合、テーマや、キャラクター、ストーリーなど、人気や受け入れやすさを考えるとある程度「定番」を押さえるのが無難であり、書きやすいと思います。
 しかしそういう要素を組み合わせて書いていくと大抵、上記のコメントにあるような凡庸なものになりがちです。

 そこから一段、二段と独創性を上げていくためには、「もっと面白くするためにはどうしたら?」と頭を悩ませましょう。
 キャラクターが魅力的であれば、もっとそれを倍増させてみる、普通で収まってしまうところに意外性を持たせていい意味で読者の期待を裏切ってみる。
 感動の友情ドラマなら、そこに至るまでの紆余曲折をより起伏を持たせて、ハラハラさせてみる。
 ラブコメだって、普通の男女でお終いになりがちなところ、ちょっとひねってみて意外性を出す。
 相手は自称・宇宙人である(笑・どこかで聞いたことありましたね)。もしくはロボットであった。生き別れの双子だった(韓流ドラマか! あくまでも例ですよ)。
 アクションファンタジーで、闘うのは見目麗しい女性騎士団だった、自分がゲームの世界に行ってしまうのではなく、ゲームのキャラ、世界を自分の方に再現させてしまう(ファミ通文庫にありますね)……etc。

 そういった創意工夫がされていると、今までの?〜?項目のいずれかは平均点以上を取れるのです。
 つまり、独創性が高い人は、必ず他の項目のいずれかも高いはずです。
 そういう要素がある人は、作家になるための基本である、想像力が豊かな人だと思いますので、たとえまだ総合的な評価が低く、選考を通過しなくても諦めず頑張って欲しいと思います。
 



209 :この名無しがすごい!2012/09/07(金) 19:08:04.31 id:XbMmuezb
最後に(6)の商業性。

 もうこれはアピール力の一言ですね。それも読者へのアピール力です。
 よく出来た作品でもなんだか勢いがなく、今ひとつ訴求力がない場合もあります。
 全てにおいて完璧な作品でなくても、もう目を離さずにはいられない吸引力を持っている作品もあります。それがすばり「商業性」です。

 おそらく今までの(1)〜(5)の項目で高い評価点を取っている人は概ね「商業性」の評価も高いはずです。
 今まで書いてきたように、どの項目もライトノベルの構成要素としては大変重要なものだからです。
 ただ、我々は作品を実際に売っていくことを考えて「商業性」として特にプラスして評価をすることがあります。それがアピール力なのです。

 読んだあと、読者の心にどれだけの感動を残すか、記憶に残るか?
 多少文章が下手でも、次のページをめくらずにはいられないドキドキ感。
 今の10代の読者の心を鷲づかみするようなどんぴしゃな時代性。
 聞いただけで興味津々になりそうなタイトル。
 目を離すことができないほど強烈なキャラクター。
 などなど。

 多少型破りでも、バランスが悪くとも、読む人の心を掴んで離さない作品、時にはどの項目に当てはめることの出来ない魅力かもしれません。
 書き手の気持ちが熱いほど伝わってくるその作品から迸る情熱かもしれません。書き手が面白いと思って書いている作品には必ず勢いがあります。そういったものを我々はプラスに受けとっていきます。

 そういったプラスってどうやったら出るのでしょう? それは上記のように、書き手の情熱でもあり、また伝える力でもあります。
 各項目の点数は高いのに、商業性が思ったほど伸びない、総合評価があまり良くない場合もあります。それは、作者の考える面白さを読者へ"わかりやすく"伝える力の問題です。
 それは単純に文章力不足だったり、設定の説明不足、キャラクターの説得力不足だったりと、物語を構成する各パーツを繋ぎ魅力あるひとつの"生きた"ドラマにする力の足りなさかもしれません。
 その力を磨くには、やはり多くの良い作品を読み、自らが感動を受け、表現力をアップさせるしかありません。

 最後に、実は「商業性」の評価に含まれるものに、その作品(作家)の将来性があります。
 新人賞の目的は、魅力ある受賞作を市場に送り出し売り、さらに作家を育てていくきっかけを作る、ということです。売れる作品を市場に送り出していくことが一番重要なのです。
 ライトノベルという市場では、ほとんどの作品がシリーズ化し、人気作家さんは何シリーズも書いています。
 もちろん応募作品の絶対評価が基本ですが、その作品が長く読者に興味を持ってもらえそうか、また多くの魅力ある作品を書けそうな作者かどうかなどを考慮しています。
 評価者により若干の差がありますが、「商業性」において4点以上を取れている作品は、最終選考に残れるような作品の可能性を秘めています。

 最後に繰り返しますが、タイトル。
 タイトルはその作品の看板です。ものすごく重要です。
 ありきたりなタイトルではなく、「どんなお話なの?」などと興味を引くタイトルを考えてください。それだけで、読む人の心構えが変わってきますよ!


以上、連投すまん





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