『罪と罰』ラスコーリニコフって姓はロシアでも珍しいんだっけ?
引用元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/book/1349415233/
>>891
ロシア語はできないけど恐らくそうなんだろうね
「ラスコーリニコフという姓は、一見、極めて一義的にも見える。この姓は、十七世紀にロシア正教会から分裂した『ラスコーリニキ』(分離派)に
由来するものだろうと、ロシア人ならだれにでも直感されるからである。ドストエフスキー自身も明らかにそのことを意識していた」(p.38)
という風に『謎とき《罪と罰》』(江川卓)にあるから、珍しくなくっちゃそうした効果は発揮されないと考えられる
ちなみに江川は「ラスコーリニコフ」が「ラスコローチ」(割裂く)から派生していることが、老婆殺害の運命をも予告しているとする
さらに、「ロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフ」のイニシャル〈PPP〉は「珍しい、それだけに、いかにもわざとらしいイニシャル」(p.47)であるとして、
創作ノートによると、創作の最後の段階まで、名前が「ロジオン」じゃなくて「ワシーリイ」だったことも指摘してるね
そこから、江川が、イニシャル〈PPP〉が獣の数字〈666〉の暗示だ!ってことにするのは多少の飛躍が必要な気もするけどw
ロシア語はできないけど恐らくそうなんだろうね
「ラスコーリニコフという姓は、一見、極めて一義的にも見える。この姓は、十七世紀にロシア正教会から分裂した『ラスコーリニキ』(分離派)に
由来するものだろうと、ロシア人ならだれにでも直感されるからである。ドストエフスキー自身も明らかにそのことを意識していた」(p.38)
という風に『謎とき《罪と罰》』(江川卓)にあるから、珍しくなくっちゃそうした効果は発揮されないと考えられる
ちなみに江川は「ラスコーリニコフ」が「ラスコローチ」(割裂く)から派生していることが、老婆殺害の運命をも予告しているとする
さらに、「ロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフ」のイニシャル〈PPP〉は「珍しい、それだけに、いかにもわざとらしいイニシャル」(p.47)であるとして、
創作ノートによると、創作の最後の段階まで、名前が「ロジオン」じゃなくて「ワシーリイ」だったことも指摘してるね
そこから、江川が、イニシャル〈PPP〉が獣の数字〈666〉の暗示だ!ってことにするのは多少の飛躍が必要な気もするけどw
日本人なら知っておきたい名字のいわれ・成り立ち
(じっぴコンパクト新書)
(じっぴコンパクト新書)
posted with amazlet at 12.12.28
【関連記事】
- 亀山・高野・沼野による『カラマーゾフの兄弟』関連の公開鼎談 in ロシア大使館に行って来たー
- 『天空の城ラピュタ』のシータの台詞にドストエフスキーの土着信仰を思い浮かべる
- ドストエフスキーが創作上で一番影響を受けた作家は誰なの?
- ウラジーミル・ナボコフ「ドストエフスキーは偉大な作家ではなくてむしろ凡庸な作家」
- マルセル・プルースト「ドストエフスキーの描いた世界は本当に彼のために創り出されたように見える」
→月別よく読まれた記事ランキング
→Twitterで更新情報を配信しています
→Facebookで更新情報を配信しています